小学生の非認知能力の伸ばし方として自然体験がオススメ説に再納得

【あ劇場©】へようこそ。
本日の晩婚パパの《コーチング的育児実録》の演題は【小学生の非認知能力の伸ばし方として自然体験がオススメ説に再納得の週末でした!】です。

本日は、我が家の小学4年生の子どもの「あおば」と過ごした週末の「自然体験的な出来事」と、その体験で感じられた以下の点についてふれてみます。

小学生の非認知能力の伸ばし方として自然体験がオススメ」説はやはり正しそう!

今週末はたまたま、認知能力を鍛える的なイベント=全国統一小学生テストの事前対策授業の受講と、非認知能力を鍛えるイベント的な「自然体験」とが、うまく重なり合いました。

そのおかげで、非認知能力と認知能力の「両方の大切さ」を改めて実感できました。

対策授業で頭を使った後も “充実した表情” でしたし、その後に二日に渡って様々な「自然体験」をした後も知的好奇心をくすぐられたようで、とても “楽しそうな表情&様子” でしたので。

自然体験が小学生の子供の非認知能力を伸ばすのにオススメな理由

画像は今週末(2022年5月最終週)に訪れた温泉地で撮影した源泉が湧き出ている水面

なぜ、小学生の子供の非認知能力を伸ばすのに「自然体験」がオススメなのでしょうか?

「非認知能力」とは、学力やIQのように数値で表すことのできる「認知能力」とは異なり、数値化ができないが人間生活にとって有用性の高い能力で、「生きる力」とも呼ばれる様々な能力のことになります。

具体的には、以下のような能力が「非認知能力」として捉えられています。

意欲,忍耐,自立,自制,自信・自己肯定感,協調・社交性,共感などの心的な能力や、近年注目度が高まっている「レジリエンス=回復力」,「やり抜く力(=GRITグリット)」などが挙げられます。

これらの非認知能力は、認知能力と関わる机上での学び・学習によっても身につけられる部分はありますが、それ以上に五感をフル活用する自然体験などの「体験」を通じてこそ、より身につけられる能力です。

考えてみれば当然なのですが、主に “知識” を獲得する机上での学び・学習というモノは静かに淡々と時間が過ぎていくイメージですが、もう一方の「体験」というモノは、「ウワ~」っというような感じで “心が動かされる” ということも多くあります

プラス、体験、特に自然体験においては、予期せぬコトや天候など思うようにならないコトも多々起こるので、そのような事態に対して柔軟に対応する能力も、遊んでいるうちに自然と身についていきます

小学生という時期は、好奇心が旺盛で活動的で色々なモノが新鮮に感じられる感受性が豊かな時期。

そのような時期に「自然体験」を重ねるコトは、心と身体の中に、とても豊かな土壌・土台を築くことにつながる筈ですので。

今週末の我が家の実例ですと、上掲の画像のような心動かされる風景に出会う「自然体験」があり、家族全員でビックリして、

あおば
スゴイね~!!

と、声を挙げたのでした。

地方移住をして田舎暮らしをしている我が家は、近隣に様々な温泉があるという恵まれた環境にあることもあり、これまでも40箇所以上の「温泉」に足を運んでいるかと思います。

それでも、実際に源泉が湧き出ている所を間近で見れてかつ、そこに手を入れることまでできる温泉がある場所は「初めて!」でした。

川辺に温泉が湧き出ている所などには行ったことはあったのですが。

「源泉」が湯けむりを出しながらブクブクと湧き出ていて、ほんの一瞬ですがその熱いお湯に手を入れることもでき(熱すぎるので一瞬だけ)、その「いま」目の前で「見て触れた」源泉を利用した温泉のお湯に、直ぐ隣の温泉施設で浸かることができる(もちろん源泉100%!)。

そんな、なかなかできない貴重な体験をしてきたのでした。

とはいえ‥ 小学生の子供の目線からすると、「貴重な秘湯体験!」などというオヤジ的な視点や感慨は皆無かとは思います(苦笑)。

それでもきっと、地球の息吹的な自然の力の不可思議さに関しては、子供心にも何かしら「感じるモノ」がきっと「あった」と思うのです。

「スゴイね~!!」と歓声を挙げていましたし。

僕がその熱湯に一瞬手を入れてみた後には、恐々ながらも続いて「パッ」と手を入れてみたりもしましたし。

たったいま、目の前にいる子供の様子に、具体的な変化やその兆しがみられるわけではないのですが、このような体験の “積み重ね” というモノが、後に「豊かな感受性」という形で花を開いてくれることに、きっと繋がっていくのだと思うのです。

幼い頃に一緒に本の「読み聞かせ」を“積み重ね” 楽しんできた経験がいま、成長して「大の本好き・読書好きっ子」として結実してくれていることのように。

親の出来るコトって、過度な期待を持たずに「こうなってくれるといいかな~」程度の感覚でもって、「読書」や「自然体験」のような、「きっとこれは後々、何らかの役に立つだろうな」と思われるコトや環境を、子供に与えることなのだと思います。

根気強く粘り強く、期待感はほどほどに(笑)。

とはいえ‥ なにも、「自然体験」の効能は、子供に対するコトだけではありません。

それに、必ずしも秘湯のような場所にまで行く必要も特にありません。

身近な「キャンプ」体験でも十分に「効果」が得られるようです。

「非認知能力とキャンプ」についての学術記事

小学生の子供に限らず、大人であっても、「キャンプ」のような手軽な自然体験で非認知能力を伸ばすことが「できる!」という点については、学術的な研究もされています

試しに Google で、「非認知能力 キャンプ」と検索をしてみてください。

数本の学術記事がヒットされます。

その中には、以下の論文も含まれているかと思います。

大学キャンプ実習が 「社会人基礎力」 に及ぼす有効性の検討 …築山泰典 – 被引用数: 17(※被引用数は2022年6月初旬現在)

【補足】CiNii(NII学術情報ナビゲータ[サイニィ])上では、以下のリンクが付けられていました。
大学キャンプ実習が 「社会人基礎力」 に及ぼす有効性の検討

また、子供の頃の体験が非認知能力の獲得に繋がることに対する「調査研究」としては、以下のような研究結果もありますので、併せて紹介しておきます。

独立行政法人 国立青少年教育振興機構 子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究

ちなみに、「非認知能力とキャンプ」の関係性(?)については、当ブログにも以下の関連記事がありますので、よかったらご覧ください

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キャンプ場での自然体験

今週末は、土曜日に上述の温泉での自然体験があり、翌日の日曜日にはその土曜の体験を踏まえて、これまで行ったことのない「キャンプ場」併設の自然公園に足を運んでみました。

広い敷地内には様々な遊具も設置されていて、子供と一緒に遊んで楽しい一時を過ごすことができたのですが、驚いたのは、その公園内にあるビオトープ的な池に沢山の “サンショウウオのオタマジャクシ(幼生)” がいたことでした。

カエルのオタマジャクシなら、色んなところで目にします。

しかし! それがサンショウウオのオタマジャクシ(幼生)となると、僕自身が子供の頃を含めても滅多にみることはありませんでした。

それが、目の前に “うじゃうじゃ” といるのでビックリしました。

その光景にはウチの子も思わず、

あおば
あッ!! ホントだ!! サンショウウオだ~!!

と、声を挙げたのでした。

田舎暮らしをしている我が家の周辺にはまだまだ豊かな自然環境が残っているので、子供が小学校へ入学した時分からほぼ毎年、近隣の沼などでサンショウウオの卵や幼生を探したりもしています。

でも、いつもそれなりに苦労をしていて、見つけられても数は多くなく「やった~ 見つけた!(やっと)」となるような感じなのです。

それが、こんなに “うじゃうじゃ” といるなんて・・ いる所には「いる」ものなのですね。

この “滅多に” 見られない光景もきっと、子供の心の奥底に深く残る “貴重な体験” となってくれたのではないかと感じたのでした。

子供の非認知能力を伸ばす自然環境と家庭環境の2つの環境

小学生の子供の非認知能力を伸ばすには、「自然体験」をさせることがオススメ

この説はいまや「定説」となっているので、当説をどこかで見聞きした方は多いのではないでしょうか。

この説でポイントとなってくるのは、色々とある非認知能力の中でも特に、近年注目されている「レジリエンス=回復力」や「やり抜く力(=GRITグリット)」などの能力が “鍛えられる” と言われている点です。

それは、「自然環境」という場においての自然体験には、常に予期せぬことが起こり得るから。

思いがけないことが頻発する「自然」というモノを相手にした中で、想定外の状況に陥ってもそこから「立て直し(=回復し)」、最後まで「やり抜く・やり遂げる」という体験を積むことで、能力が鍛えられるのです。

他方、「自信・自己肯定感」や「協調・社交性」などといった非認知能力については、小学生となる以前のもっと幼い頃の「家庭環境」の影響が大きな面です。

子供は親からのサポートを受ける中で、自分は愛されていると感じることにより「自己肯定感」を高め、支えがあるからこそ様々なコトに挑戦をして「自信」を得ていく。

また、「家庭」という信頼基盤があり自分が受け入れられている感覚があるからこそ、コミュニケーションが活発となるのであり、そうした基盤があってこそ他者との「協調・社交」へと歩を進めていくことができていくのだと思います。

もちろん、自然環境下における自然体験は、小学生となる前のより幼い内からも、非認知能力を伸ばす方法としてとても有効・有益なモノであることは確かです。

例えば、子供達同士でのコミュニケーションも、屋内で遊んでいる時より屋外の自然の中で遊んでいる時のほうがより自由でより活発になるでしょうし。

自然体験は、子供の非認知能力を伸ばす方法として、常にとても良い方法なのだと思います。

ただし、より幼い内は、自然環境下よりも「家庭環境下」においての体験がより重要となり、そこで築かれた基盤があったうえで、より高次な能力への扉が開かれていくのだと思います。

小学生の非認知能力の伸ばし方として「自然体験」がオススメ!とする説には、それ以前の「家庭環境下」での十分な体験を「積んだ上での」という前提が含まれているのではないでしょうか。

おわりに

当記事では週末(2022年5月末)にそれぞれ別々に体験をした、子供の2つの異なる能力=「認知能力」と「非認知能力」を伸ばす出来事のうち、非認知能力の面の出来事を取り上げてみました。

ちなみに、異なる2つの体験の内容はそれぞれ以下でした。

「認知能力=IQ 的側面」を伸ばす体験は、全国統一小学生テストの事前対策授業を受講した体験。

「非認知能力=EQ 的側面」を伸ばす体験は、当記事で取り上げた2日に渡る「自然体験」。

【補足】「認知能力」の件=全国統一小学生テストの対策授業を受講した件については、別記事で取り上げています。

「AI」などのテクノロジーの発展&普及により、10数年後には現在と全く異なる社会となるといわれているのはご存知のとおり。

そして、そのような「新しい社会」において “より必要となる” と考えられていることで脚光を浴びているのが「非認知能力」です。

とはいえ‥ 「認知能力」が将来的に必要度の低い能力になるのかといえば、そんなことは「ない」のではないでしょうか。

現在の社会において「認知能力」が評価されている度合いと比較すれば、将来的には相対的にその必要度は確かに下がってくるのだとは思います(その意味では、現在は「認知能力」が過剰に高く評価され過ぎているともいえるかと)。

ですが、将来においても、「認知能力」が必要度の高い能力であることは間違いがないはずです。

「非認知能力」が持つポテンシャルが遺憾なく発揮されるためには、そのための必要要件としてある一定のレベルの「認知能力」が求められることは、確かなことである、そう考えられるので。

そうであれば、親として、子供の将来のためにすべきことは、どちらか一方の能力を伸ばす体験に偏ることではなく、「非認知能力」と「認知能力」の両方をバランスよく伸ばせるような環境を整えること(=コーチング)なのではないでしょうか。

今週末は、頭も一生懸命使い、五感もフル活用したので、ウチの子もとてもイキイキとしていたように感じられました。

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