アレルギー体質・アレルギーの症状が診られると診断された場合、アレルギーの症状を引き起こす原因物質である “アレルゲン” を特定することが重要となります。
理由は、アレルギー症状を引き起こさないように、原因アレルゲンを除去したり回避する必要があるからです。
加えて、食物アレルギーの場合は、その原因食物を食べない・口にしないことが基本原則となります。
したがって、原因アレルゲンを身の回りから可能な限り遠ざけるためにまず必要となることが、原因アレルゲンが何かを特定すること になります。
(我が家もそうですが)子供にアレルギーの症状がみられる場合は、その子のアレルギー症状の改善にとって適切な『育児・養育環境』を整えてあげるために、『View39アレルギー検査・アレルゲン検査』の受診をオススメします。
特異的IgE抗体検査とは原因アレルゲン特定のための検査
原因アレルゲンを特定するための検査には、《特異的IgE抗体検査》があります。
《特異的IgE抗体検査》は、200種類以上もの物質を検査することができる優れた検査なのですが、大きな課題もあります。
その課題とは、健康保険の範囲内で検査できるアレルゲンの数が、基本的に“13項目のみ”である点です。
View39アレルギー検査・アレルゲン検査とは?
View39アレルギー検査・アレルゲン検査とは、上述の《特異的IgE抗体検査》の1種。
そのメリットは次のような点になります。
- 1度の少量の採血で39項目ものアレルゲンに対する特異的IgE測定ができる
- 健康保険が適用される検査
- アレルギーの原因として多いものや重要な39項目が選ばれている
View39アレルギー検査・アレルゲン検査は、食物アレルギーの症状がある人でかつ、その原因アレルゲンが問診等だけでは特定できない人に対してのみ適用可能な検査となります。
上述のように広義な意味での《特異的IgE抗体検査》では、200種以上の原因物質の検査ができるものの、健康保険の適用対象は13項目までであるので、それ以外の項目の検査の場合は、1回ごと=1種類ごとに費用ならびに採血をする必要が生じます。
それに対する、View39アレルギー検査・アレルゲン検査のメリットが1)の点になります。
検査料金について
上述のように、View39アレルギー検査・アレルゲン検査の大きなメリットの1つは、1回の検診で39項目もの検査を、(健康保険適用となるため)大変リーズナブルな料金で受けられる点にあります。
検査代は、各医院により異なりますが、健康保険の自己負担が3割の場合でおおよそ、5,000円~6,000円ほどとなります。
この料金は、13項目のアレルギー検査費用と同じ価格となります。
また、13項目のアレルギー検査の場合は、14項目目以降は1項目ごとに別途料金が掛かってくる点が注意すべきポイントとなります。
Viewアレルギー39項目
次に、上のリストの最後の3)の内容を確認していきましょう。
View39アレルギー検査・アレルゲン検査の対象アレルゲンは、以下の2つの系統に大別されます。
- 吸入系アレルゲン《19項目》
- 食餌系アレルゲン《20項目》
1)の吸入系アレルゲンは、《吸い込むことにより体内に入るもので、アレルギーの原因となりやすいもの》になります。
【吸入系アレルゲン】
19項目の内容は以下です。
種別 | アレルゲン項目 |
---|---|
室内の塵 | ヤケヒョウヒダニ,ハウスダスト |
動物 | ネコ,イヌ |
昆虫 | ガ,ゴキブリ |
樹木 | スギ,ヒノキ,ハンノキ,シラカンバ |
草 | カモガヤ,ブタクサ,ヨモギ,オオアワガエリ |
カビ | アルテルナリア(スズカビ),アスペルギルス(コウジカビ),カンジダ,マラセチア |
その他 | ラテックス |
2)の食餌系アレルゲンは、《食べることで体内に入るもので、アレルギーの原因となりやすいもの》になります。
【食餌系アレルゲン】
20項目の内容は以下です。
種別 | アレルゲン項目 |
---|---|
卵 | 卵白,オボムコイド(卵に含まれるタンパク質の一種) |
牛乳 | ミルク |
小麦 | 小麦 |
豆・穀物・ナッツ類 | 大豆,そば,ごま,米,ピーナッツ |
甲殻類 | エビ,カニ |
果物 | キウイ,りんご,バナナ |
魚・肉類 | マグロ,サケ,サバ,牛肉,豚肉,鶏肉 |
View39アレルギー検査・アレルゲン検査を含む特異的IgE抗体検査の留意点
View39アレルギー検査・アレルゲン検査を含む特異的IgE抗体検査の検査結果は、結果をわかりやすくするために、0~6までの7段階のランクで示されます。
そのランクや検査結果の測定値(U/mL)の値をみるときには留意すべき大切なポイントがあります。
その留意ポイントは、 こちらになります。
測定値(U/mL)の値=数字とアレルギー症状は必ずしも一致しない。
検査の数値が高くても、症状のないこともありますし、その逆となる場合もあります。
したがって、View39アレルギー検査・アレルゲン検査の数値結果だけで、アレルギーの症状の有無を判断・診断することはできません。
View39アレルギー検査・アレルゲン検査の検査結果の数値は、あくまでも目安の値。
正確な診断を必要とする場合は、アレルギーの専門医院での診察が必要である点を、ご注意ください。