チャレンジ小学国語辞典と映画DVDへの反応より子供の「壁」への対処法を考えました


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本日、2021年04月11日の晩婚パパの育児日記の主な演目は【子供と大人の嗜好の違い】について。

その違いを改めて実感したキッカケは、あおば(ウチの子供)が示した2つのモノに対しての大きく異なる反応からでした。

その2つのモノは、以下でした。

  1. チャレンジ小学国語辞典
  2. 映画のDVD

進研ゼミ・チャレンジタッチのベネッセ社刊「チャレンジ小学国語辞典」には好反応

あおばが小学校3年生に進級したことにより、小学校から「国語辞書の購入」の要請がありました。

それで、ママが「どんな国語辞典がいいかしらね?」と呟いているのを聞いた先日、チャレンジタッチで日頃からお世話になっている進研ゼミのベネッセ社さんから、同社が出版している辞書の案内書面(ズバリ宣伝ですね)が届いていたことを伝えました。

ママがその案内書に一通り目を通した後、あおば本人にも確認をしていました。

あおばママ
学校から「今後授業でも使うので国語辞典の購入をお願いします」との連絡があったから、国語辞典を買おうと思って調べているのだけど、この進研ゼミのベネッセさんの国語辞典、あおばはどう思う?

というような感じで。

あおばの返事は予想通り、

あおば
うん。いいと思う!

でした。

我が家は、『子供ファースト』をモットーに子育て・育児をしていますので、何事に対してもできるだけ《本人の意思を尊重する》ことを心掛けています。

そのようなわけで、親側の意見だけでモノを買ったり何かをしたりとかすることは、できるだけしないようにしています。

その点は、本人が何かを選ぶ際の “判断力を身につける” ための基礎訓練にもなると考えています。

また、実際に “自分で選んだ” コトやモノに対しては、その自覚のある無しに関わらず(=責任感を感じるかどうかは別として)、やはりより積極的に向き合っているように、日々の生活の中で実感もしています。

やはり、“自分で選んだ”ほうが、自分自身のモノ・コトとしての愛着が湧くのは、子供も大人も「同じ」ように感じます。

そうした前提があるので、何かを選ぶ際には、常にできるだけ以下のことを心掛けています。

  • モノの場合は、できるだけ何種類かを比較する(現物を比較できない時はスペックなどの情報を)
  • コトの場合は、無料体験などの機会をできるだけ利用して、まずは体験してみる

今回の《国語辞典》というモノの場合は、同じ辞典同士を実際に比較してみるのが、ベストな方法ではあったと思います。

ですが今回は、“日頃から慣れ親しんでいる点” こそを重視しました。

あおばは、《チャレンジタッチ》をとても気に入っています。

気に入っているというか、いつもとても「楽しんで」います。

それは親がはたからみている分には、学習(勉強)しているというよりむしろ、“遊んでいる” といったほうが適している状態のように映ります。

真面目な親御さんの中には、「それは勉強じゃない」と感じられる方もいるようですが、個人的には全くそうは感じていません。

この点は、子供も大人も全く同じだと思いますが、物事が上達するために最も大切なことはやはり、次の一言に集約されると思います。

好きこそものの上手なれ

ティーチングの限界とコーチングの可能性

この点は、企業・組織において人材教育に携わった経験から断言してしまってよいと感じています。

どんなに丁寧に教えても、教わる側に前向きな気持ちが無ければなかなか上達・進歩することはありません。

逆に、指導を受ける側が「楽しい」「面白い」と感じてくれさえすれば、後はもう本人が何も言わずとも色々なことを試行錯誤するようになり、勝手にドンドン上達・進化していきます。

その後者の「楽しい・面白い」と感じてくれている場合は、“進歩”なんてニュアンスではないのです。

その指導している内容の枠を軽々と超越して “進化” して行ってしまう感じにすらなるのです。

そうした姿を人材教育の現場で目の当たりにしてきたことにより、次のことを知り得ました。

ティーチングの限界コーチングの可能性

その可能性を体感・実感した10年ほど前は、コーチングの高い効果を周囲に伝えてもまだなかなか理解してもらうことは難しかったのですが、その状況はだいぶ変わってきましたね。

今や、テレビCMでさえも《コーチング》という言葉を聞く時代になったことには、隔世の感を覚えてしまったりもします。

とはいえ、それだけ《コーチング》という概念が普及しつつあることなので、それはとても喜ばしいこと。

《コーチング》の考え方がドンドン浸透して、一人ひとりの可能性がより開花しやすい環境が整っていくことに期待をしています。

コーチングで感じた可能性に着目‐子供にはまずは「楽しさ」を

嫌なモノやコトは、いくら努力をしたってそうそう簡単には身に付かない。

一方、好きなことなら「努力している」という感覚さえなく、楽しんでいるうちに自然と身に付いていく。

他方、好きなコトでも型にめられてしまうようであれば、次第に楽しくは感じられなくなり伸びは鈍化してしまう。

最も伸びる状況というのは、本人が楽しんでいて且つ、周囲から的確なアドバイス・サポートを得て適度に背中を押してもらえている状況の時。

大人でもそうですが、子供ならなおさらです。

であるからこそ、子供のやる気を刺激するためには、まずは「楽しさ」が前面に出ているほうが効果的だと感じます。

その点、子供の教育用教材を提供している数多くの会社・サービスの中でも、ベネッセ社さんのスタンスは、飛び抜けて《子供視線寄り》だと感じます。

さらに、子供が「楽しい!」と感じられる教材こそが、子供の興味を掻き立て&子供の学びを継続させ得る、と考えるベネッセ社の姿勢が最も効果的に発揮されるコンテンツは、デジタル教材の《チャレンジタッチ》であると、子供の様子をみていて感じます。

我が家では以下の、ベネッセ社さんの進研ゼミ小学講座の教材ならびにオプション教材を利用していますが、そのタイプの異なる両方の教材を利用していて、そのように感じています。

  1. チャレンジタッチ小学3年生 [メイン講座]
  2. 考える力・プラス講座 [オプション講座]
  3. 作文講座 [オプション講座]

1)のメイン講座である《チャレンジタッチ》は小学校入学時より利用。

2)のオプション講座《考える力・プラス講座》は小学校2年への進級時から利用。

3)のオプション講座《作文講座》は小学校3年への進級時から始めたばかりとなります。

2)の講座も楽しいそうに取り組んでいる部分は多々ありますが、ピタッと手が止まって進まなく時間帯も、まだまだよくあります。

3)は始めたばかりなので、まだ何とも言えないですが、取り組んでいる時間はまだ僅かで、“自ら積極的に” という段階には到達していません。

やはり、自ら積極的に取り組んでいるのは、1)の教材になります。

繰り返しになりますが、その点にはわけがあります。

それはやはり、「楽しい!」から

小学校低学年のうちは、まずは、「楽しい!」から入っていくのが良いかと。

そして、学年が上がるにつれて、楽しいだけでなくより深い内容も徐々に取り入れていくのが良いと思います。

“学ぶことの楽しさ” をハッキリと感じるようになってくれば、今度は自然と表面的な楽しさ以上のモノを=中身の濃さ・質の高さを、求めるようになってくるはずですので。

質の高い学びの一歩目の1つとなる国語辞典もまずは「楽しさ」から

そうした意味で、小学校中学年の段階に入る小学校3年生というのは、質の高い学びへの移行期間の入り口となる時期なのだと思います。

そして、移行期間だからこそ、一足飛びではなく徐々に少しずつステップアップしていく・変わっていくことがまた、大事なのだと考えます。

先に、楽しい好きなことも、“型に嵌められてしまうようであれば、次第に楽しくは感じられなくなり伸びは鈍化してしまう”、と書きました。

自分自身や大人でも感じる、「この感覚」を大事にしないといけないと思います。

9歳の壁など発達段階で壁が生じる原因は?

この感覚をおざなりにして、個々の子供それぞれ一人ひとりにフィットするタイミングを顧みずに、ある段階でいきなり一斉に学びの質を変えてしまう。

そのことが、よく言われる次の3つの壁を生む原因なのではないかと。

  1. 9歳の壁
  2. 10歳の壁
  3. 小4の壁

小学校低学年のうちは、「楽しさ」を感じられる内容やペースであった学習内容が、中学年に入るや個々のペースを顧みずに=個々に適した移行期間を設けずに、ある段階で急に質の高い方向へ一斉にシフトしてしまう。

そのことが、その急なシフトが、時期的にまだ対応ができない子供にとっては「壁」となってしまうのだと思います。

しかしながら‥ 複数の子供が一同に学習をする小学校という「場・集団」においては、どこかのある時間的なタイミングで、一斉にシフトをしなければならないのは、致し方がないことだとは思います。

そうする必要がない個別指導の体制がベストではあるとは思いますが、集団生活を学ぶ場でもある学校においては、その体制は望めませんので。

であれば、次の考えを持つことが大切になると思います。

親のできることは、その移行期間が、自分の子供にとってスムーズに進むように環境を整えてあげること

ベネッセ社刊「チャレンジ小学国語辞典」カラー版第二版のよい点

我が家の場合、今回、子供の初めての国語辞典として、ベネッセ社刊「チャレンジ小学国語辞典」カラー版第二版 を選んだ理由は、上述の通り、子供自身がその内容を「気に入った」からでした。
とはいっても、子供の感性だけを基準にしているわけでは、もちろんありません。

仮にそうであれば、それは単なる放任主義であって、《コーチング》ではありませんので。

《コーチング》であれば、本人に合った適切な方向へ導いてあげる視点が必要となります。

その意味でも、ベネッセ社刊「チャレンジ小学国語辞典」カラー版第二版 は、コーチである親の視点からしても色々とありました。

いくつか具体的に紹介をします。

オールカラー

まずはやはり、“オールカラー” である点。

とはいっても、ニギニギしいわけではない点が辞典らしくもあり、適度にカラーで挿絵や図が入っている点が魅力的です。

「ことば」の多様な使い方に関するコラム的なページ

「ことば」の多様な使い方に関するコラム的なページがあるのも魅力的な点の1つです。

例えば、『おこる』という言葉。

いろんなことばでいろんな「おこる」を表してみよう!

という見出し文の後に、5つのパターンが紹介されています。

具体的には以下のような形で。

  1. 入門編:まずは、よく使う別のことばで
  2. 修行編:次に、少しむずかしいことばで
  3. 達人編:背のびして、もっとむずかしいことばで
  4. もっと:おもしろいたとえの表現を使って
  5. まねことば:ようすをまねことばを使って

1)の例では、「いかり」「頭に来る」などが
2)の例では、「ふくれる」「激怒」「立腹」が
3)の例では、「いきどおる」「息巻く」「逆上」などが
4)の例では、「青筋を立てる」「堪忍袋の緒が切れる」などが
5)の例では、「かっと」「か□か□」などが

「か□か□」などは、クイズとなっています。

そして、次のような吹き出しがついています。

□に当てはまることばは何?
P298にのっている見出し語だよ!

と。

辞典のページの中に迄、クイズが出てくるなんてベネッセさんの遊び心というかサービス精神はスゴイですね。感心させられます。

巻末『ふろく』ページのマンガ

巻末の『ふろく』のページでは、マンガも登場しています。

ふろくページでは、点字や手話やローマ字の書き方などの、特殊な文字や単位を表すことばや古語の世界についての案内などがされています。

それらの項目の中でいくつかのモノについては、マンガで案内がされています。

例えば、「古語の世界をのぞいてみよう」や「百人一首を楽しもう!」などのコンテンツがマンガで紹介されています。

(いずれも、やたらと文字量が多いマンガですが(笑))

その他、辞典を入れる箱(カバー)のデザインもとても可愛く、そのカバーデザインのイラストやカラーリングをみているだけでも楽しい気分になってしまうのではないかと思います。

ワイド版もあり

大きくて見やすい【ワイド版】がある点も、大きな魅力。

我が家的には先でもふれたように、小学生向きの国語辞典は《移行期用の辞典》とも考えています。

ですので、何よりも “とっつき易さ” を重要視しています。

その面で、通常の辞典のサイズより一回り大きなワイド版は、文字や図版も大きくて、子供にとってとても “フレンドリー” な印象につながると思います。

ワイド版であれば、今まで沢山ふれてきてとても馴染みの深い“百科事典の国語版”というイメージに「なるのではないかなぁ?」とも感じています。

実際のところ本日、ベネッセ社刊「チャレンジ小学国語辞典」が家に届きますと、あおばは早速辞典を取り出して、巻末のマンガを読んだり(笑)、【あ】行の最初の数ページを開いて読み眺めていました。

映画DVDへの反応は真逆に自ら「壁」を築いて

一方、映画のDVDに対する反応は真逆といってよいものでした。

その映画はママが「みてみようか?」と誘ったモノだったのですが、あおばは予告編だけは一通りみたものの、何故か本編は拒否。

あおば
この先もみたいなら、音はママだけが聞いてね

と言って、ママにヘッドフォンを渡すというとても独創的でオリジナルな拒否の態度を取っていました(笑)。

さすがにそこまでされたらママも降参。

映画のDVDは取りやめ、先日初めてみたテレビドラマの続きは「どう?」と方向転換しました。

ちなみに、問題の映画は『嵐』のリーダー大野君の主演作『忍びの国』という作品でした。

ママとしては、自分が大の嵐ファンなので「観てみたい!」という気持ちがあったことはもちろん、あおばも自分の影響で大の嵐ファンとなってくれたので、リーダーの主演作に同じように「関心を示してくれるのではないか?」と思ったのでしょう。

でも、その目論見は見事なまでに外れてしまいました。

それにしても、あおばの反応も不思議ではありましたが(苦笑)。

全くみていないうちからどうして、あんなにまで拒否をしたのか?見当がつきません。

映画の粗筋も特に確認したわけでもないと思いますし。

もしかして、レンタルショップでケースに付いているジャケットの内容を確認していたのかもしれませんが‥ それにしても、それほど避けたいとまで思わせるような内容とも思えないのですが、どうなんでしょう。

僕自身は粗筋などには目は通していないのですが、ジャケットをみただけでその印象から、「あまり面白くはなさそうだなぁこの映画。大丈夫かなぁ?」と言ってしまっていたのですが(失礼ながら)。

あおばがその僕のつぶやきを聞いていたからといって、それはそれでそこまで拒否をすることもないと思いますし。

ただ、その後に結局みた、相葉ちゃんの主演作のテレビドラマ『貴族探偵』の第3話では、第1話・第2話にはなかったグロテスクなシーンがありました。

そのシーンが映し出された時、僕は気になって咄嗟にあおばの表情を確認しました。

その時にあおばは確かに、顔をしかめて気持ち悪いモノをみてしまったという感じの表情をしていました。

ドラマを見始める前は、リーダーの主演作の視聴を拒否したあおばの気持ちを紛らわせようとしてか、ママが、「安心・安全・相葉ちゃ~ん」と妙なフレーズ(笑)を口ずさんで、『貴族探偵』を推してみたのでしたが、第3話はちょっと予想外で、安心・安全でないシーンが残念ながらありました。皮肉なもので。

でも、問題のシーンはほんのワンカットのみで、後は生瀬さん演じる鼻形警部のアホぶりに大笑いをして、無事に気分転換が出来ていたので、よかったです。

PGことペアレンタル・ガイダンスの必要性を感じて

昨年の映画「鬼滅の刃」の超大ヒットによって、映画については、“R指定”だけでなく“PG(=ペアレンタル・ガイダンス)” という規格があることを知った方も多かったかと思います。

かく言う僕も明確に意識をしたのはその際だったのですが、ただ、我が家は「鬼滅の刃」の映画は観に行ってはいませんでした。

あおばも、クラスメイトの影響というか話しを聞いて、「鬼滅の刃」のことは色々と知ってはいるのですが、テレビ番組や映画には特に興味を示すことはありませんでした。

やはり、あおばとしては、殺戮シーンなどに気味の悪さを感じる予感というか気配というか、「自分は避けたほうがよいな」「自分はそういうのは好まないタイプなのだなぁ」ということを、どこかで直感的に感じているような気はします。

ある程度年齢が上がってくればまた話しは別になってくるとは思いますが、まだ年端もいかない子供の感受性とはいうのは、一人ひとり全く異なりとてもデリケートなものであろうと思います。

そのことを今日は、あおばの様子から改めて強く感じました。

そしてそうであればこそ、同じシーンをみたとしても特に何も感じない子もいれば、逆にすごくショックを受ける子もいるであろうから、“PG(=ペアレンタル・ガイダンス)”という規格を大事に受け止めるべきという想いも強く抱きました。

大人と子供のモノの受け止め方に違いがあるからこそ、大人は一人ひとりの子供が実際にどんな様子を感情を示しているかをキチンとみて感じて、その時々の反応に合わせた対処を的確に行っていく必要があることを、改めて意識したのでした。

チャレンジ小学国語辞典と映画DVDへの反応より子供の「壁」への対処法を考えた結果のまとめ

チャレンジ小学国語辞典に対するあおば(ウチの子供)の反応からは、発達段階における障壁として有名な3つの壁に対する対処法について考えが広がりました。

その結論としては、親はコーチング的な視点を持つこと。

親のできることは、楽しい学びから質の高い学びへの移行期間が、自分の子供にとってスムーズに進むように環境を整えてあげること

というものでした。

一方の、映画のDVDに対するあおばの反応からは、子供一人ひとりの感情の多様性を感じ、大人とは異なる子供ならではの感じ方があることを、強く再認識させられました。

子供は、発育段階の途上にあるデリケートな自分自身の心・気持ち・感受性を守る自己防衛本能的な直観力を持っているようにも見受けられます。

であれば、大人は自分のモノの見方・考え方で子供の行動をコントロールしようとするのではなく(そうした傾向はティーチングのよくない面が出てしまった時に生じ易い反応だと考えます)、子供自身の感じ方を尊重してあげることが、その子を守ってあげる「防壁」を築くことになる。

そのことを、理解する必要があると感じます。

チャレンジ小学国語辞典と映画DVD。

2つの異なるモノに対する、あおばの全く異なる反応から、2つの別なる「壁」に対する対処法を考察してみました。

1つは「壁」を乗り越えるための方策。
もう1つは「壁」を築く・守るための方策。

でした。

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