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本日,2021年05月24日の晩婚パパの育児日記の主な演目は【子供が非認知能力を鍛える外遊び自主トレーニングを3日連続で?】(笑)です。
本日も,あおば(ウチの小3の子供)は,近所のお友達兄弟と一緒に遊ぶ約束をしていたそうです。
実は‥ 家は直ぐ近くなのですが,学校は別なので “会う” のにはタイミングの問題もあります。
その問題を含め,あおばが自分でどのように考えて行動をするのか?
こうしてみると,子供のするコトの全てが,非認知能力を鍛える出来事のようにさえ思えてくるものです,ね(笑)。
なお,本日の記事は昨日の記事の《続編》的な内容となっていますので,よかったら こちらの昨日の記事もご確認ください。
【体験談】子供(小3)の非認知能力を鍛える遊び&遊びの中で育つ様子について
小学生の《遊びの意義》は非認知能力を育むこと【体験談の続編】
さて,直前で,「子供のするコトの全てが,非認知能力を鍛える出来事のようにさえ思えてくるもの」と書きました。
ですが‥ それは「そうであればいいなぁ~」という願望も含まれているものだと,直ぐに気がつきました(苦笑)。
少し冷静に考えれば(?),そうでないことも「ある」とは思います,やはり。
ですが,《子供同士の遊びの中》では,という括りを付ければ,「おおよそ当てはまるのではないか?」とは思います。
子供が大人と遊ぶ時は,どうしても大人が大人の常識をベースとしてルールや手順などを説明したり説いたりしてしまうものだと思います。
それが,子供同士であれば,自分達自身で色々と考えながら行動をしていくと思います。
たとえそこに既知のルールがあったとしても,子供同士であれば良い意味で,その既存のルールの枠組みを「ヒョイ」と取っ払ったり・飛び越えたりしていくと思いますので。
その意味では,昔よく言った《オミソ》の存在などは,非認知能力を高めるのには,とても有効だと改めて感じます。
子供達同士の遊びの中で,まだルールの概念などを理解できない年齢の子を含める際に,その子に対してだけ《特別ルール》を設ける場合があると思います。
そうしたケースが適用された際に,適用対象となった子のことを《オミソ》と呼ぶ。
(※僕が育った所ではその呼称でした)
今回,あおば達は,本日を含めて三日連続で同じ遊びの《宝物探し》を行っています。
ちなみに,その《宝物探し》は,それ以前からも数度行っていた模様です。
今回の初日にあたる22日の土曜日は,最初は従前どおりに遊んでいたようですが,最後にあおばと最年長者のお兄ちゃん(小5)とが相談・協議をして,下の2人(小2と幼稚園の年長)向けに新ルールを計画したそうです。
あおばは,今回の2日目にあたる23日の日曜日(昨日)に,その新ルールを遊びの中で試すことをとても楽しみにしていました。
(※その模様の詳細は,昨日の記事にあります)
そして,そうして遊んだ過程がとても楽しかったのでしょう。
昨日,みんなと,
と,約束をしていたようでした。
ところで,冒頭でも簡単にふれましたが,あおばとお友達兄弟は別の学校に通っています。
学年も長兄のお兄ちゃんは小学校5年生ということもあり,小学校3年生のあおばと比較して帰宅時間がいつも遅めになっています。
そのような事情もあり,これまでそんなには一緒に遊ぶことが「なかった」という側面もあったのでした。
ですが,今回はちょっと事情が異なります。
これまでは,偶然会った時に「遊ぶ」という形でしたが,今回は「明日も一緒に遊ぼう!」という約束もしています。
そのようなわけで,“出会うタイミングを図る” 必要があります。
あおばはそのプランをママに,次のように説明していたそうです。
と。
でも,実際はちょっと違っていましたけど。結構,笑劇的に(笑)。
下校時から外へ遊びに行くまでの出来事
実際は,本日はお弁当が足りなかったようで,帰ってきたら「お腹減った~」と。
そこで,ママがお弁当用のハンバーグのことを伝えると‥ 「食べた~い」と。
で,3時のオヤツは立派な「ご飯一食分」になっていました(笑)。
それを食べて満足気なあおば。
食欲が満たされすっかりご満悦状態で,今度は大好きな読書タイムへ突入です。
結局,4時を過ぎてもそのままずっと読書タイム。
宿題はママに,
と,促されてやっと,17時ちょっと前に完成させました。
そして,
と言って,外へ出掛けていきました。
帰って来たのは1時間後。
今日も,予定通りにみんなと合流して一緒に遊ぶことができたのでした。
予定したスケジュールとはちょっと違っていたけどね(笑)。
そんな感じで,計画は二転三転していたようですが,あおばなりに色々と想いを巡らせて,お友達みんなと一緒に「遊ぶ」プランを実現させていました。
こうした一連のコトが,非認知能力を育む良いトレーニング になるのだと思います。
では,ここで一度,その非認知能力 について,おさらいをしておきたいと思います。
(※昨日の記事の内容と同内容となりますが,再掲しておきます)
非認知能力とは
『非認知能力』について最も知られた説明の1つは,認知能力との対比ではないでしょうか。
例えば,以下のようなニュアンスの対比を。
- 学力など数値として測定可能な能力が認知能力
- コミュニケーション能力など数値での測定が不能ないわば “人間力” と云えるものが非認知能力
ここでは,インターネット上の用語集からの説明も引用しておきます。
引用元の情報:用語集:EdTechZine(エドテックジン)
非認知能力 (ひにんちのうりょく)
別称・英語表記(Non Cognitive Skill)
テストでは測定できない個人の特性による能力
意欲,協調性,粘り強さ,忍耐力,計画性,自制心,創造性,コミュニケーション能力といった,測定できない個人の特性による能力。 学力(認知能力)と対照して用いられる。 学術研究によって、非認知能力の高さが学歴や雇用、収入に影響することが明らかになっていることから、幼児教育の分野で注目を集めている。 非認知能力は,学力のように独りで身につけられるものとは異なり,集団での行動の中での困難や失敗,挫折などの経験を通して養われるものが多い。
もう1点,ここ数年,非認知能力についてよく話題に上る用語を追加しておきたいと思います。
【GRIT(グリット)】
日本語に訳せば《やり抜く力》となるこの能力も,非認知能力の1つとして注目を集めています。
★【GRIT(グリット)】については,当育児日記の こちらにも関連記事があります。
これってGRIT?子供の予定を実行しようとする言葉に《やり抜く気持ち》を感じて
《非認知能力を鍛える遊び》に関する学術記事【参考】
本日の育児日記記事の最後に,昨日&本日のテーマ(=非認知能力を鍛えるのは遊びである?)に則した内容の学術記事を紹介しておきます。
実際に自分が感じたコトと,一般的にというか学術研究の世界で云われていることの間に,共通性や整合性があるのか?
そのことを一応検証しておこうと思って(勝手な思い込みではないかの自己チエックとして),調べてみた内容となります。
情報を抜粋・引用させてもらった記事は, こちらになります(2021年5月24日現在)。
幼少期の家庭環境, 非認知能力が学歴, 雇用形態, 賃金に 戸田淳仁 – 被引用数: 19
コラム:ビッグファイブの内容とその労働市場における成果との関係
ビッグファイブの概要は以下の通りである(Almlund et al. 2011)。開放性(Openness):
知的好奇心の強さ,想像力,美の理解・興味,新しいものへの親和性,遊び心に関係する特性勤勉性(Conscientiousness):
自己統制力,達成への意志の強さ,計画性,真面目さを表す特性外向性(Extraversion):
積極的に外の世界へ行動していく志向性を意味する特性,人間関係の社交性よりも広い意味で,活動的,上昇志向,エネルギッシュな傾向を表す.協調性(Agreeableness):
利他的な度合い,嘘偽りない態度,控えめといった事が関係する特性神経症傾向(Neuroticism):
敏感さ,不安や緊張の強さを意味する特性
こちらの内容は要は,上掲の5つの項目が,将来の労働市場における成果との関係性が大きいとみられている要因のトップ5(=ビッグファイブ)である,ということになります。
その5つの項目を区分でまとめて項番をふったのが以下のリストです。
- 開放性(Openness)
- 勤勉性(Conscientiousness)
- 外向性(Extraversion)
- 協調性(Agreeableness)
- 神経症傾向(Neuroticism)
詳しい内容については,上掲のリンクより当該学術記事を参照いただきたいと思いますが,おおよその内容としては,1)や2)の項目に対する因果性の評価が高いものでした。
(※それらの非認知能力の項目と,将来の学歴や賃金などの結果との結びつきが強い傾向にあるという意味)
また,その次にくる項目として,3)の外向性や4)の協調性の重要さにもふれられています。
非認知能力についてよく語られる《GRIT・やり抜く力》という能力は,その1)~3)の要因を重ね合わせた中から育まれる力であるように感じます。
そして,幼少期の家庭環境と非認知能力との関係性についてもふれられています。
この点については,2000年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカ・シカゴ大学の経済学者ジェームズ・ヘックマン氏の著作『幼児教育の経済学』の内容を端緒とする海外の研究に基づく論が展開されており,基本的に海外の研究内容を支持する内容となっています。
ジェームズ・ヘックマン氏の論の要約は, こちらとなります。
要は,幼少期の家庭環境が恵まれている子供ほど,高い非認知能力を獲得する傾向があり,その傾向が成人後の将来にも渡ってメリットをもたらす傾向が強いということを示唆しています。
それに対し,当該学術記事は,その内容のより詳しい分析を試みた内容となっています。
なお,《教育の経済学》という観点からすると,当該学術記事の検証内容は “中高生以降” の内容が主なので,小学生の親の視点からすると「まだ,ちょっと先のことかな」という内容ではあります。
当記事内においては,上掲の《ビッグファイブ》の内容を確認しておくことが大事かと思います。
そして,子供の将来のために,そしてその将来につながる非認知能力のどの部分を,遊びの中で育んでいって欲しいかを理解しておくことが大切であると,感じました。
さて,本日で三日連続となった《お友達との外遊び》でしたが,明日はどうなるのでしょうか?
そして,今後は彼等彼女達との「遊び」の関係はどんな形で推移していくのでしょうか?
先のことは分かりませんが,確実であろうコトは1つありました。
一人っ子のあおばはこれまで,
といったような感じで,特に兄弟・姉妹が欲しいような類のコトは言っていませんでした。
ところが‥ ママに聞いたところ,
と,お友達兄弟・姉妹のことをちょっぴり羨ましがっていたそうです。
そんな気持ちの変化を感じただけでも,「遊び」の成果はスゴクあったのだと感じます。
やはり!
子供の非認知能力は,遊びの中で遊びを通して鍛える&鍛えられる部分が大いにあるようです。
これからも,みんなと一緒に,ドンドン外で遊んできてね!あおば!