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本日,2021年05月23日の晩婚パパの育児日記の主な演目は【子供の非認知能力を鍛えるのは「遊び」であることの体験レポート】。
本日は,あおば(ウチの小3の子供)が昨日,近所のお友達兄弟・姉妹のお兄ちゃんと約束していたコト(=遊びの改善計画)が実現しました。
約束の内容は,「今,相談したことを明日の遊びで試してみよう!」という内容。
子供が子供同士で協議・相談して決めて内容がどう実際の「遊び」に反映されるのか?
その内容が子供の非認知能力にどのような影響を与えるであろうか?
その内部体験レポート的な内容が本日の育児日記になります。
ちょっと大袈裟かな?(笑)。
小学生の《遊びの意義》も非認知能力を育むこと【一般論編】
非認知能力は遊びの中から遊びを通じて育まれるモノである。
このテーゼの影響力が大き過ぎるせいか(?),“非認知能力と遊びの関係性” をネットで調べると大半は《幼児期に関する情報》がヒットします。
幼児期=幼稚園・保育園は正しく「遊ぶ」ことが中心でそこに「学習」の要素があまり含まれてないからかと。
一方,就学期になり小学校へ上がると,そこでは当然ながら「学習・勉強」が中心の課題となってきます。
- 幼児期=幼稚園・保育園=遊び中心
- 就学期=小学校=学習勉強中心へ移行
その関係性が働くためか,“非認知能力と遊びの関係性” に関する情報量には,幼児と小学生の間で大きな開きがあります。
ですが‥ 非認知能力と云われる能力の性格を考えてみると,それらを大きく育む時期が幼児期に偏って語られがちなことには疑問を感じる人も多いのではないでしょうか?
かくいう僕もその一人なわけですが(笑)
というのも,就学期の初期である6歳~9歳・10歳の間の期間とはいうのは,子供の心が大きく成長する時期にあたるからです。
《9歳の壁・10歳の壁・小3の壁・小4の壁》様々な名称で呼ばれるこの時期の《壁》は,何も学習面に限るわけではありません。
子供の心・内面に大きな変化が生じる時期でもあるからこそ,《壁》が生じるわけでもあります。
幼児・子供時代から大人への階段を上り始める思春期への過渡期となるこの微妙な時期はまた,子供たちの内面に大きな変化が立ち現れる時期だと思います。
他者と自己の違いをより明確に感じ・理解し始め,抽象的な概念を理解し始める時期。
とても大切な時期だからこそ,子供同士での「遊び」の中で育まれる様々な非認知能力の成長の度合いは,幼児期のそれと比べても勝るとも劣らないのではないか,と思うのです。
というのも,遊びの中で育まれると云われる非認知能力にどのような種類のモノがあるかを知れば,6歳~9歳・10歳という時期を誰もが過ごしてきて大人なら自身の実体験から,この時期の “大切さ” を分かっていると感じるからでもあります。
ではここで,『非認知能力』について一度おさらいをしておきたいと思います。
非認知能力とは
『非認知能力』について最も知られた説明の1つは,認知能力との対比ではないでしょうか。
例えば,以下のようなニュアンスの対比を。
- 学力など数値として測定可能な能力が認知能力
- コミュニケーション能力など数値での測定が不能ないわば “人間力” と云えるものが非認知能力
ここでは,インターネット上の用語集からの説明も引用しておきます。
引用元の情報:用語集:EdTechZine(エドテックジン)
非認知能力 (ひにんちのうりょく)
別称・英語表記(Non Cognitive Skill)
テストでは測定できない個人の特性による能力
意欲,協調性,粘り強さ,忍耐力,計画性,自制心,創造性,コミュニケーション能力といった,測定できない個人の特性による能力。 学力(認知能力)と対照して用いられる。 学術研究によって、非認知能力の高さが学歴や雇用、収入に影響することが明らかになっていることから、幼児教育の分野で注目を集めている。 非認知能力は,学力のように独りで身につけられるものとは異なり,集団での行動の中での困難や失敗,挫折などの経験を通して養われるものが多い。
もう1点,ここ数年,非認知能力についてよく話題に上る用語を追加しておきたいと思います。
【GRIT(グリット)】
日本語に訳せば《やり抜く力》となるこの能力も,非認知能力の1つとして注目を集めています。
★【GRIT(グリット)】については,当育児日記の こちらにも関連記事があります。
これってGRIT?子供の予定を実行しようとする言葉に《やり抜く気持ち》を感じて
小学生の《遊びの意義》も非認知能力を育むこと【体験談編】
では次いで,小学生の《遊びの意義》も非認知能力を育むことにある ことを,我が子と友達の遊びの中の【体験談】としてみてみたいと思います。
ウチのあおばは一人っ子。現在は小学校3年生で,年齢は8歳です。
遊び相手の近所のお友達は,小5のお兄ちゃんと小2の弟くんと幼稚園年長の妹ちゃんの Nさん一家の3兄弟。
元々,あおばが小学校1年生時の2年前から知り合いで,家の側の公園でたまたま会った時などにはちょこちょこ遊んだりはしていたのです。
ですが,つい最近まではお互いにそれほど距離は近くはありませんでした。
Nさん家の3人はいつも外で走り回って遊んでいたのに対し,あおばはかなりのインドア派。
あおばも外遊びは好きなのですが,あおばの場合は走り回るより昆虫観察などが好きなタイプなので,遊びの中味の相性が以前はあまり一致していなかったようでした。
ところが,最近になってNさん家の下の二人も年齢が上がってきて,身体を動かす系だけでなく観察系や探求系の外遊びも好むようになってきたようです。
それで,あおばも含む4人で,一緒に同じ遊びを楽しむようになってきたように感じます。
具体的には,ここ最近は4人全員参加での “宝物探し” ゲームをよくしているようです。
ゲームの内容は,何かしらのモノを「お宝」として設定。
その「お宝」を一人が隠して,他の3人が隠し手のヒントを基に推理をして隠された「お宝」を探し当てるというゲームです。
ですが,元々インドア(家)で,クイズやなぞなぞの本を数多く読んで楽しんできたあおばは,ちょっと “捻りの効いたヒント” を出して欲しいようです。
ところが,下の2人にはまだそれを望むのは少し難しい面もあるようです。
そこで昨日,上のお兄ちゃんとあおばの2人が相談・協議をして,4人全員が参加しながらもゲームをより複雑に面白くできるような “新しいルールを考え出した” ようです。
それって,正しく上述の引用箇所にある非認知能力そのものです。
下の2人を含む4人全員が楽しめるように,上の2人が《計画性と自制心》ならびに《意欲と協調性》を持って《粘り強くコミュニケーション》をして新たなルールを作るという《創造性》を発揮したわけです。
昨日,4人で遊んでなかなか帰って来ないあおばを迎えに行った時でした。
玄関を出て直ぐの時に,あおばとお兄ちゃんが何か揉めている声が聞こえてきたのでした。
それが2人の姿が見える所までに来た時には,既に互いに落ち着いて何かを話してました。
僕は迎えに行ったのですが,あおばが「もう少しだけ話し合いをさせて」と言ってきたので,「話し合いが終わったら直ぐに帰って来るんだよ」と言い残して先に帰りました。
程なくなし,あおばが帰ってきて,
と,スゴク嬉しそうに話しをしてくれました。
そして本日。
最近の我が家の恒例行事と化した家の近所に借りた畑で,家族3人で作業をしていたところ,Nさん兄弟が自転車に乗ってこちらの方へ来るのが見えました。
あおばは喜んでそちらへ。
と思いきや,何か「パッ」と閃いたようで,
とお誘いがありました。
で,僕も例の“宝物探し” ゲームに飛び入り参加をすることに。
そうした経緯があって図らずも,昨日,あおばと上のお兄ちゃんの2人で作った “新しいルール” で遊ぶ姿を,間近で目撃する機会を得ることになったのでした。
おかげさまで,本日の当記事のタイトルに【体験談】の冠を付けることができたわけでした(笑)。
そこで,強く実感したのは,子供たちの 創意工夫の姿 でした。
実際には,新しいルールが直ぐに上手く機能したわけではありませんでした。
ですが,それを何とか機能させようと,ゲームを進行しながら「こうしようか」「あしょうか」と話しながら,あっちにいったりこっちにいったりもしながらも,楽しみながら同時に改善も進めていこうと取り組んでいました。
そんな姿をみて,一人っ子のあおばにはとっても良い刺激を得ていると,間近で文字通り “肌で” 感じたのでした。
あおばもとても楽しんでいたけど,おかげさまで,僕もとても楽しめました。
そして,だからこそ!やはり次のように結論づけたいと感じました。
小学生の《遊びの意義》も非認知能力を育むことにある。
しかも,大いに!と声を大にして(笑)。