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本日の育児実録の演題は【将棋の習い事は子供がポケモン好きだと相乗的な効果もあり?】です。
「将棋とポケモン」と聞いて、頭の中が「???」となっている方もいるかとは思います(笑)。
とはいえ、「東大謎解き」の松丸亮吾さんが “大のポケモン好き” であることでも有名なように、知識があればあるほど楽しめる面があるのも、ポケモンの魅力的な側面の1つ。
ということはもしかしたら、ポケモン好きだと将棋の上達も早いのではないか?
将棋を習い事とする効果も、子供がポケモン好きだとより高い「相乗効果」が望めるのではないか?
わが家の「ポケモン大好き!」の子供が、小5となって将棋の習い事を始めたので、この機にその点を探ってみました。
ポケモンと将棋の親和性
まずは、「ポケモンと将棋の親和性」を知るのに役立つこちらの動画をピックアップしてみました。
動画トップ画面に《女流棋士から見た『ポケモン』の魅力》とのタイトルが付けられた「8分50秒」のこの動画では、4分50秒前後で、女流棋士(女流四段)の香川愛生さん(画像左側)が、「棋士の先生は戦略を立てるのが好きとか…」や「他の人がやらないような作戦で勝ちたいという方が多い印象」などと、とても楽しそうに語っています。
小学生の子を持つ親としてはこの、「戦略を立てる」という側面においての「ポケモンと将棋の親和性」が、特に気になる点です。
「戦略を立てる」ということは即ち、自分の頭で「あ~でもないか・こ~でもないか」と色々と考えること。
そして、「自分の頭で考える」ということは、暗記重視の側面が強かった旧来の教育とは異なり、不確定な点が多いこれからの時代を見据えた現在&未来の教育において、特に重要視されているポイントです。
将棋に関しては、「自分の頭で考える」ことがいかに大切であるかは言うまでもないことですが、実はその点はポケモンも同じ。
ポケモンって実のところ「奥」がとて~も深く、掘り下げていくと「戦略面・戦術面」もかなり重要となります。
その意味で、将棋とポケモンは実は「親和性が非常に高い!」と言えるのです、香川先生の仰るとおりで。
ポケモン竜王戦とは
また、上掲の動画内でも紹介されていた『ポケモン竜王戦』というのは、親和性が高いという点だけではなく、ポケモン界から将棋界へ向けての「敬意」が込められた名称なのではないかと感じます。
『ポケモン竜王戦』とは、将棋界最高のタイトル「竜王」の名を冠した、ポケモンバトルの「最強」を決定する大会のことで、ゲーム部門とカードゲーム部門の2部門に分かれて、バトルが繰り広げられます。
「最強」を決定する大会に「竜王」の名を冠したところに、ポケモンの大会運営側(=ポケモン界)の敬意が感じられると思いますが、いかがでしょうか。
将棋の元竜王はポケカ愛好家
将棋界(=棋界)の最高のタイトルは「竜王」ですが、その竜王の元タイトルホルダーが、ポケカ=ポケモンカードゲームの愛好家であるという点からも、将棋とポケモンの親和性が感じ取れます。
そのポケカ愛好家の元竜王タイトルホルダーは、藤井猛九段。
(1998年=第11期~2000年の期間に竜王位を3連覇されています)
以下の『ポケモンカードゲーム公式ホームページ』の記事にて、「My Favoriteポケカ」を用いての戦略について “熱く” 語る藤井猛九段の記事を読むと、将棋の戦略性とポケカ=ポケモンカードゲームの戦略性に通じるものがあることが、よくお分かりいただけると思います 。
“もっと”限界まで語りつくす! My Favoriteポケカ 棋士 藤井猛九段
ということで、ポケモン好きの子供を持つ親としては、子供が将棋に興味を持ち将棋教室に通い始めたことで、次のような期待を抱いているのでした。
将棋という高度な頭脳ゲームを通じて、戦略を練ったり相手の手を読むことなどのトレーニングを繰り返すことにより、「自分の頭で考える」ことのさらなる鍛錬となることを。
ポケモンと将棋の親和性|わが家のケース
こちらの『日本将棋連盟』の銘の入った鉛筆セットは、先日ウチの子が将棋教室に入会した際にいただいたものになります。
さて、一口に「ポケモン好き」と言ってもご存知のとおりで、「ポケモンの楽しみ方」にはデジタルゲームからアナログのカードゲームにアニメ番組と、多彩な楽しみ方があります。
元々「大の本好き」であるウチの子の場合は、最初に小学校の友達との会話で興味を持ってから「本」でポケモンの情報を集め出したのが具体的なキッカケ。
その流れでアニメ番組を見始め、次にポケカを始め、その後にデジタルゲームもやり始める、という流れだったのですが、実はデジタルゲームは今だ『ポケモンユナイト』や『ポケモンメザスタ』などだけ。
一番本流(?)のゲーム機『ニンテンドースイッチ』やポケモンのゲームソフトは今だ持っていないという、おそらくちょっと珍しいタイプの「ポケモン好き」です。
小学校も高学年となってからは、タブレットで毎日のように『ポケモンユナイト』や『ポケモンカフェ』でも遊んでいますが、それも「最大1日1時間以内」のルールをしっかり守ってくれています。
その最大の要因はやはり、「本好き」が起点となっている「自分の頭で考える」ことが好きな点。
ポケモンについても同様で、自分の頭の中で想像を巡らせて様々なタイプのバトルをイメージしたり、自分のアバターが登場人物となったオリジナルストーリーを考えること(ごっこ遊びの延長的に?)が、最も楽しいようです。
デジタルゲーム類は、そのような自分オリジナルの遊び方を補完するものないし増強するものであり、メインはあくまでも「自分の頭の中のポケモン世界」であるようです。
そして、それ故に、ウチの子のタイプの「ポケモン好き」と「将棋を習い事」とすることの間には、
と、期待をしているところです。
では、デジタルゲームを中心としてポケモンの世界とふれている場合には、将棋を習い事とすることにメリットは少ないかというと、その場合も実は別の形での「大きなメリット」があるのではないかと推察しています。
ということで、そのようなデジタルゲーム中心のケースの場合をみていく前に、一度、「子供の習い事で将棋をする効果」についての一般論を、確認しておきたいと思います。
子供の習い事で将棋をする効果(メリット)とは?
一般的に、子供の習い事で将棋をする効果(メリット)としては、次のような点が挙げられます。
- 論理的な思考力が身につく
- 集中力が身につく
- 記憶力アップが望める
- 礼儀が身につく
- 忍耐力が身につく(相手を待てるようになる)
- 相手の気持ちになって考える力が身につく
- 負けを認めるなど感情をコントロールできるようになる
前半の3つの点は、高度な頭脳ゲームである将棋には「脳のトレーニング」効果があるとされている点。
これらの点は、多種多様な種類・タイプ・技・道具類の組み合わせにより、高度な戦略・戦術を駆使することが可能な「ポケモン」にも共通する効果とも言えます。
後半の4点は、相手とゲームを共に楽しむためのルール・共通認識に通じる部分。
将棋だけでなく、柔道・剣道などの武道から茶道・華道などまで、「道」という文字を伴う「習い事」全般にも望まれる効果かと。
ちなみに、既にお気づきの方も多いかと思いますが、それらの効果をもたらす所作は、ポケモンでは『ポケカ=ポケモンカードゲーム』に取り入れられています。
ポケモンカードゲームの遊びかた、商品、イベント情報などをお届けする公式サイト。…
ポケカにも、以下のような将棋と同じ作法・ルールが採用されていますので。
ゲーム開始時には「礼を交わす」
ゲーム終了時に負け側は「負けました」との投了の「宣言をする」
将棋とポケモンの親和性は「ここにも!」といった感じです。
というか、ポケカの開発チームが、子供たちにケンカすることなく仲良く楽しくゲームで遊んでもらうために、将棋で身につく「効果・メリット」をポケカにも取り入れた、といったところなのだと思われます。
ということで、数ある「ポケモン」の楽しみ方の中においても、『ポケカ=ポケモンカードゲーム』を有効に活用することで、先ほど提示した「大きなメリット」を得られる可能性があるかもしれませんので、次にその可能性についてふれてみたいと思います。
《本ページはプロモーションが含まれています》 【あ劇場©】へようこそ。 本日の晩婚パパの育児実録の演題は【ポケカ初心者親子の対戦記!スタートデッキ中心も戦略性高く知育玩具としてオススメ!】です。 本日は元旦。 我が家の小学3[…]
子供の「脱ゲームばかり」をポケモンから
さて、多くの子どもは、「デジタルゲームを中心としたポケモン世界」を、楽しんでいるのではないでしょうか。
もちろん、そうした楽しみ方も適度であれば良いのですが、デジタルゲームが中心となっている場合に懸念されるのは、「ゲームばかり‥」といった依存症的な状態。
デジタルゲームもほど良い “息抜き程度” であれば、子供の学力面においてもプラスに働く面があるとも考えられます(ストレス解消のツールとして)。
その一方、場面展開が速いデジタルゲームは基本的には「受け身の遊び」となってしまうため、今後の社会で特に求められる要素である「自分の頭で考える」能力に対しては、弊害となってしまう可能性が否めません。
そう考えるとやはり、子供の「ゲームばかり‥」という状態は避けたいところです。
そこで! そのデジタルゲームの対象が主に『ポケモン』である場合には、以下の手順を試してみることを提案します。
ポケカ=アナログゲーム
への段階的な移行
を。
デジタルゲームからポケカ=アナログゲームへ
デジタルゲームというのは、やったことのある方なら直ぐにお分かりのとおり、ゲームからの何らかの刺激(映像やサウンドなど)を、常に受け身で受け続けるように設計されています。
何らかのアクションに対するリアクションも同様で、与えられた状況に対するリアクションはその都度頭で考えて行うものではないでしょう。
大多数の操作は、以前やったことのあるアクションを反射的に再現するという形なので、結局のところはユーザーは、「受け身」的な行動を反復することに終始しがちとなります。
それでも面白く感じるのは、常に「刺激」に満ち溢れているから(苦笑)。
この「刺激」が、脳にとっての報酬系に作用してしまうため、デジタルゲームには依存性が生じてしまうのが難点です(※依存度が増すと脳がその刺激を常に欲してしまうため)。
一方、アナログゲームの場合は、刺激的な要素は非常に限定的。
アナログゲームに感じる面白味というのは、受け身なデジタルゲームとは真逆で、「能動的」に自分の頭で考えることによる面白さ。
ということで、同じ『ポケモン』のゲームといっても、デジタルゲームのそれと、アナログゲームである『ポケカ』では、子供の脳に与える影響がまったく異なると考えるのが妥当です。
したがって、もしお子さんがデジタルの『ポケモンゲーム』ばかりをしているなら、それを徐々に、アナログゲームの『ポケカ』のほうへ移行させていくことを、強くオススメします。
デジタルゲームを「禁止」とするのではなく。
同じ大好きな「ポケモン」が登場する、同じく楽しいゲームになら、移行は十分可能なのではないでしょうか。
『ポケカ=ポケモンカードゲーム』で用いるカードには実に多種多様な種類があり、新作も定期的に登場します。
ですので、一度その世界に興味を持てば、“子供が飽きてしまう”ということを心配することもないと思いますので。
※以下は、直ぐに遊べるように必要グッズ類がセットされた入門用にオススメの「スターターセット」。
※なお、「スターターセット」にはデッキ(60枚組カードセット)が1組しかないので、家族で直ぐに遊ぶにはデッキがもう1組必要となります。
とお悩みの親御さんには、まずは、「デジタルゲームからアナログゲームへの移行」を、試してみることをオススメします。
そして、それが上手く進んだとしたら、次の段階として、以下のようなアプローチを試みるのも「あり」かと思います。
ポケカから将棋へ
こちらの8分45秒程の動画のタイトルは『【公式】『ポケモン』好きに見てほしい!香川愛生さんの将棋ルール解説』。
最初に掲載した動画と同じく、女流棋士の香川愛生さんが進行役をしている動画ですが、この動画の面白いところは、将棋の駒の動き方などを「ポケモン」で喩えているところです。
例えば、「銀」は「ルギア」とか(笑)。
あと、「将棋界一のポケモン好き」ということで同じく女流棋士の山口恵梨子女流二段も登場しています(※最初の動画の画面右の女性が山口さんです)。
そのような感じで、「ポケモン好き」の棋士のお姉さんたちが、将棋の基本ルールなどを易しく面白おかしく解説してくれているので、ポケモン好きの子供が「将棋」に興味を持ってくれるキッカケとなることを、期待できるのではないかと思います。
ちなみに、ポケモンバトルにおける戦略や戦術を想像(妄想?)するのが好きなウチの子の場合は、同じく戦略や戦術が多様である点に「将棋の魅力」を感じているようです。
おわりに
当記事では、ポケモン好きのウチの子供が先日、習い事の1つとして将棋教室へ通い始めることにしたことを機に、「ポケモンと将棋」というテーマを綴ってみました。
具体的には、次のような内容を。
- ポケモンと将棋の親和性について《一般論》
- ポケモンと将棋の親和性について《わが家のケース》
- 子供の習い事で将棋をする効果(メリット)について
- 子供の「脱ゲームばかり」をポケモンから、という提案
手前味噌ながらわが家的には、子供が「自分の頭で考える」ことが元々とても好きなタイプのため、楽しんで将棋教室へ通っているうちに、将棋を習い事とする効果のうちの「論理的思考力が身につく」部分が、
と、期待をしています。
プラス、同じ「ポケモン好き」といってもウチの子はちょっとレアなタイプの「ポケモン好き」だろうという自覚(?)はあったので、主流派であろうデジタルゲーム中心のポケモン好きっ子を持つご家庭へ向けて、ちょっとした提案もしてみました。
自分が『観る将』で、「将棋ファンがもっと増えると良いな~」と願う気持ちもあり。
最後にもう1つおまけを。
当記事の公開日は「7月19日」。
本日、2023年の7月19日といえば、藤井聡太七冠の21歳の誕生日。
また、昨18日は、20歳最後の対局での「棋聖タイトル 四連覇」の達成、おめでとうございました。
合わせたわけではなかったのですが、藤井七冠の誕生日に将棋に関する記事を公開できて、ちょっと嬉しく思ったりも(笑)。
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