国の『全国学力・学習状況調査(小6)』に参加

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今回の育児実録の演題は【国が実施の『全国学力・学習状況調査(小学6年生対象)』に参加】です。

今月(2024年4月)上旬、ウチの子は小学校・最高学年の「6年生」に進級。
月日の経つのは早いものですね‥(苦笑)

ということで、全国の小6生の皆さんと同様、4月18日・木曜日に、国が実施する『全国学力・学習状況調査』を受けてきました。

「小学生」「全国」「学力」

この3つのワードの組み合わせといえば、大手進学塾「四谷大塚」が主催する《全国統一小学生テスト》が “パッ” と浮かんだりもしますが、『全国学力・学習状況調査(小学6年生対象)』と《全国統一小学生テスト》は、かなり性格の異なるものなのです。

国の『全国学力・学習状況調査(小6)』の概要

画像は昨年・令和5年度の『全国学力・学習状況調査(小6)』の「算数」「国語」の問題冊子の表紙

『全国学力・学習状況調査』とは、国が小学6年生と中学3年生の原則「全員」を対象に、毎年実施している「学力調査(学力テストも含む)」です。

文部科学省によると、今年度は小学校・中学校を合わせて計「2万8,414校」もの学校が参加。文字通りの「全国規模」の学力調査となります。

調査の目的は、学力や学習習慣などを調べることにより、「学校の授業をより良くするのに役立てる」と謳われています。

教科について

今年度の小学6年生の調査は「算数」と「国語」の二教科でした。

解答時間と問題量について

画像は昨年・令和5年度の『全国学力・学習状況調査(小6)』の「算数」「国語」の問題冊子の「裏」表紙部分

調査時間=テストの解答時間は、算数・国語ともに「45分間」ずつ。

なお昨年度の事例となりますが、問題の分量は、算数が「26ページ」で国語は「22ページ」でした。

「解答時間に対する問題の分量(適正量)」というのは、この学力調査における重要な調査項目のようで、上掲の画像にあるように、問題とは別に【質問】という形での調査が実施されています。

ちなみに、ウチの子の学級の場合、今回の学力調査の時間(=テスト時間)と問題量のバランスについては、クラス全体で以下のような傾向だったそうです。

算数は「1 時間が余った」。
国語は「2 ちょうどよかった」ないし「3 やや足りなかった」。

国語の時間が「ちょうど~足りない」であった主な理由は、「六十字以上、百字以内にまとめて書くこと」といった記述解答を求められる設問が複数あったためです。

解答用紙について

画像は昨年・令和5年度の『全国学力・学習状況調査(小6)』の「算数」「国語」の解答用紙

解答用紙をご覧いただければ一目瞭然ですが、『全国学力・学習状況調査』の解答は「記述式」となっています。

『全国学力・学習状況調査』と《全国統一小学生テスト》の違い

名称/比較項目 主催 回数(年) 参加者数 実施状況
全国学力調査 文部科学省 年1回
(4月)
200万人
小6と中3の合計
国立・公立・私立合わせて約2万8700校にて
全国統一小学生テスト 四谷大塚 年2回
(6月・11月)
14~15万人
小学生全学年
(含む年長生)
47都道府県約2600会場にて

国による『全国学力・学習状況調査』と、一民間企業が実施する《全国統一小学生テスト》。

両方とも、「全国」との言葉が付いてますが、その性格はかなり異なります。

例えば、「全国」という言葉については、以下の「違い」があります。

『全国学力・学習状況調査』は、全国(=全都道府県)の「学校」単位が対象で、原則として「全員参加」が前提。
よって、調査の対象者数は=全小6生の人口となるので、「約100万人」となります。

《全国統一小学生テスト》は、全国(=全都道府県)の「受験希望者=個人」単位が対象。

年に2回実施される同テストの受験者は毎回、「約2万5千人~3万人」ほどです。
ちなみに、県によっては参加者が十人程度の例もあります。

原則全員参加の『全国学力・学習状況調査』に対し、希望者が個人で任意参加する《全国統一小学生テスト》は、主に「中学受験」を検討している家庭の子ども達が参加する学力テストであるというが、最も大きな相違点であると言えます。

また、具体的な形式の最大の違いは、以下の点にあります。

『全国学力・学習状況調査』は名前のとおりで、学力調査=学力テストだけでなく、「学習状況を調査する」質問紙も用意されている。

今回の具体例としては、各「5~10」程度の “学習状況に対する質問” が記載されている「質問紙」が、11ページ分あったそうです。

質問紙の質問事例

具体的な質問内容は、生活習慣に関するものから家庭の状況など、以下のような多岐に渡る項目があったそうです。

  • 毎日、同じ時間に寝ていますか?起きていますか?
  • 家に本は何冊ぐらいありますか?
  • 国語・算数・理科・英語の学習は好きですか?
  • 国語・算数・理科・英語の学習は将来役に立つと思いますか?
  • 算数の問題を解いた後、他の解き方も考えますか?

などなど。

その他、以下のような違いもあります。

対象学年

『全国学力・学習状況調査』は、小学6年生と中学3年生の小中各1学年のみ。

《全国統一小学生テスト》は、小1~小6までの小学校の全学年。

教科数

『全国学力・学習状況調査』は、算数・国語の二教科。

《全国統一小学生テスト》は、「算数・国語」に加え「理科・社会」の計四教科。
(※四教科となるのは小4以降で、小1~小3は算数・国語の二教科のみ)

おわりに

当記事では、子どもが「小6」となったので必然的に受けることとなった、『全国学力・学習状況調査(小6)』を取り上げてみました。

ウチの子は全校生徒を合わせても50人にも満たない “かな~り小規模” の地方の小学校に行っていることもあってか、今回の調査受験に対しては、学校側が前もって「事前準備」の対応を行ってくれたそうです。

具体的には、調査実施前に前年度の調査問題を、「過去問題」として、授業時間内で解いたことです。

わが家の場合は小3の春から《全国統一小学生テスト》に参加していたので(片田舎に住んでいてもちょっと足を伸ばせば受験することができるのが同テストの良い点)、「全国規模」の学力調査・テストも既に何度も経験済みではありましたが、「全国」規模のテストとなると今回が「初めて!」となる子のほうが多数派であろう地方校としてはやはり、「事前準備は必要だよね」と、素直に感じるところでした。

その甲斐もあってか?
クラスメイトの皆も変に緊張するようなことなく、普段の力を発揮することができたようで、「簡単だったね~」の声が多かったそうでした。

ウチの子も、

あおば
算数はみんな、時間を余らせて解いていて嬉しかった~

と、喜んでました。

競争過剰となりがちであろう都市部で子育てをしていなことの「特権かな?」と、嬉しく感じる出来事でした。

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