子供の意思を尊重する子育ては認知能力は勿論!非認知能力も大きく育む?!

【あ劇場©】へようこそ。
本日,2021年05月16日の晩婚パパの育児日記の主な演目は【子供の意思を尊重する子育てスタイルは,認知能力は勿論,非認知能力をも大きく育むか?】。

本日,あおば(ウチの子供)は1日中,家の中で読書に耽っていました。

最近少しハマり気味のスマホゲームもあまりせず,テレビは一切見ず,タブレット学習教材にもふれずに。

生憎あいにくの空模様ということもありましたが,雨が降り始めたのは夕方からで,本人は雨が降ったことすら知りませんでした。

つまり,天気は関係なく,本人の意思で「今日は読書の日」となったのでした。

傍でみていると,その姿は自分の身体や内側(心)からの声に,とても素直なように映るのでした。

子供ファースト主義の最大のメリットは認知能力より非認知能力アップにあり?!

我が家の子育てのモットーは『子供ファースト主義』

つまり,子供の意思をまずは(=1stに)尊重しょう! ということです。

《子供の意思を尊重する》ということは,裏を返せば,《親の介在はまずは控える》ということです。

そうしたスタンスを取り続けていると,つまり,親に抑制される機会(=こうしちゃダメ・あ~しちゃダメと言われる機会)をできるだけ減らしていくよう親側が努めていくと,子供は次のような様子を見せてくれるようになります(我が家の経験上)。

子供は自分自身の内なる声に素直に向き合い,自分で自分のコトをよく理解するようになる。

イメージとしては,「自分で自分を内観・俯瞰することができるようになる」といった感じでしょうか。

ですが,そのイメージは大人の場合ですかね。

子供の場合は,もっとシンプルに「身体・心の欲求どおりに行動する」といったところでしょうか。

いずれにしても,そうだとすると,『子供ファースト主義』には,次のような可能性もあるように感じます。

その最大のメリットは認知能力より非認知能力のアップにあるのでは?!

(※認知能力と非認知能力に違い等については,次項 認知能力と非認知能力の違い を参照ください)

子供ファースト主義の最大のメリットは「非認知能力アップにある?」と感じた具体的な出来事

子供ファースト主義の最大のメリットは「非認知能力アップにあるのでは?」と,感じた本日の具体的な出来事。

それは,当記事の冒頭でもふれたように,「今日は読書の日」となったそのプロセスでした。

キッカケは,昨日の2つの出来事。

  1. 久しぶりに自転車乗りの練習をしたこと
  2. 図書館で本を借りてきたこと(あおば向けは20冊ほど)

1)の久しぶりの自転車の練習は,かなり緊張していたことも伴ってか,思った以上に疲れたのかもしれません。

というのも,本日は元気を余らせて僕にバトルを挑んでくるようなことがなかったからです。

あおばは基本的にインドア派なので,休日に一歩も外に出ず家で過ごすことは特に珍しいことではないのですが,そうした時でもほぼ毎回,家の中では動き回ったりバトルを挑んできたりで身体はそれなりに使っているのです。

ところが,本日はそうした欲求がなかったようでした。

その背景には,昨日の自転車の練習があるのではないか?と,感じたのでした。

2)については,図書館へ行った時に借りる本の平均的な冊数なので,今回はいつも通りで特別に多くも少なくもありませんでした。

但し,今回借りた本の中に,中高生向けの “YAシリーズ=ヤングアダルト向けのシリーズ” の本が含まれていた点は,いつもと少し異なっていた点です。

具体的には,『都会まちのトム&ソーヤ』シリーズの番外編(=スピンオフ作品)にあたる《ゲームブック》という内容の本でした。

この本は,普通にページを読み進めていくタイプの本ではありません。

ゲームブック=クイズブックという構成になっており,あるページでクイズ問題に出会うとそのクイズの答えを選び出す機会を得ることになり,どの答えを選ぶかにより,次に進む進路(ページ)が変わるという構成になっています。

ですので,30ページ先へ進んだり,逆に10ページ元に戻ったりと,選んだ答え次第でストーリーも変っていくという一風変わった作りの本となっています。

このタイプの本,我が家にはドラえもん関連の本で同じタイプの本があるので,あおばとしては初見ではなかったものの,そのシリーズを除けば「初めて」出会った本となりました。

【補足】
この本、『都会まちのトム&ソーヤ』シリーズの《ゲームブック》の詳しい内容については、本記事の続編記事的な内容を、翌日・5月17日付けの以下の記事にてふれています。
よかったら、 こちらの記事もご覧ください。
小3でもゲームブックなら中高生向けYAシリーズもOK?!『都会のトム&ソーヤ』を入り口に

それで,その本の様々なゲーム展開を楽しむことにキッカケとして,あおばの《本好き魂》に火が点いた ようでした。

そうして,本日は合間合間に身体を動かすことも殆どなく,ひたすら読書に没頭していたのでした。

そうした姿を久しぶりに目にして,次のように感じました。

その姿は,「自分の身体や内側(心)からの声にとても素直に応じている」

と。

この《内側(心)からの声に応じる》ということこそ,非認知能力の一端であるのです。

ということで,ここで一度,認知能力と非認知能力の違いと共に,非認知能力のアップがもたらすメリットについて,おさらいしておきたいと思います。

認知能力と非認知能力の違い

Googleで「認知能力と非認知能力の違い」と検索したところ,強調スニペット表示の形で上掲の画像のような結果が表示されました。

以下,その内容の引用になります。

人間の能力は「認知能力」と「非認知能力」と言われるのがあります。
認知能力」とは一般的には知能検査で測定できる能力のことを言い,「非認知能力」とは主に意欲,自信,忍耐,自立,自制,協調,共感などの私たちの心の部分である能力のことを言います。

情報出典先URL:
「認知能力と非認知能力」 | 園長コラム | 聖隷こども園 めぐみ

また,上掲URLの記事内には,以下の内容もありましたので,抜粋・引用します。

非認知能力の意欲や自信,自立心,自制心,協調性や共感性などはどうすれば育つのでしょうか?
乳幼児期の親や大人の関わりの中で,「人って信じて良いのだな。自分は愛されているんだな」という自分と他者に対する基本的な信頼感がベースになって徐々に「非認知」的な心の性質が積みあがっていくのだと遠藤俊彦氏(東京大学大学院 教育学 研究科教授)は述べています。

子育て・育児に関心が高い親御さんやいわゆる育メンの方であれば,この 《認知能力と非認知能力の違い》 については,様々なところで見聞きしていることと思います。

ということで,今更ながら‥ ということもあるかとは思いましたが,一度ここで “おさらい” をしておきました。

一般的なイメージをもう1つ付け加えておくと,次のように語られることも多いと思います。

  • 認知能力=学力
  • 非認知能力=人間力

非認知能力を高めることのメリット

その 非認知能力 を高めることのメリットに関しても,上で案内しましたサイトの記事内で取り上げられていましたので,再度引用させていただきます。

アメリカのシカゴ大学の経済学者であり2000年にノーベル経済学賞を受賞し,『幼児教育の経済学』の著者のジェームズヘックマン氏は,『子育てや保育などを含めた教育への投資効果は経済学的に効果的な時期はいつか』の研究を行った結果,就学前の乳幼児時期における教育が最も効果的だと述べています。

その根拠のひとつである「ペリー就学前教育」です。

~中略~

この調査研究結果は「教育を受けたからIQも高くなり,学歴なども高く,収入も得られたのではなく(IQはある年齢になると教育を受けた子も受けなかった子もそんなに差は無くなったとのことです),幼少期の介入で先に述べた非認知能力である意欲,自信,忍耐や協調性,共感性が育つことによって得られた結果が,学習意欲や社会性が育ち,学歴が高く,成績の良い子どもが多いことにつながった。幼児期にきちんとした教育を受けることは最も経済的な効果が得られる」としています。

では非認知能力を育てるのは,幼児期ではなく思春期でも良いかというと,経済的効率性からはヘックマンは「正当化するのは困難であり,一般的には経済的収益率は低い」と言います。

情報出典先URL:
「認知能力と非認知能力」 | 園長コラム | 聖隷こども園 めぐみ

つまり,簡単に一言で要約してしまえば,以下のようになるのかと。

(就学前の乳幼児時期における)非認知能力の教育が経済的には1番お得!

もう少し付け加えれば,以下のようになるかと。

後から学習塾などに高額な費用を掛けることになるのであれば,それより前の乳幼児期~幼児期の内に,非認知能力を高めるコトに投資しておく方が,結局は遥かに効率的で遥かにお得で経済的!! ということに。

ということで,非認知能力アップには,とても大きなメリットがあるのでした。

結論|子供の意思を尊重する子育ては認知能力は勿論,非認知能力も大きく育む

最後に,本日の我が家的な結論を。

ウチの子供のあおばは現在,小学校3年生。

子供の意思を尊重する子育て=子供ファースト主義の子育ての現状は,認知能力の面は成功しています。

具体的には,小2時の《チャレンジタッチ-冬の実力しんだんテスト》では国語・算数の両科目とも100点を取っていましたし,歴史検定の5級に合格したりしています。

具体的な内容はそれぞれ, こちらの記事にあります。
チャレンジタッチ-2年生のまとめ実力しんだんテスト[国語・算数]に取り組み提出
歴史能力検定協会の『歴史能力検定5級-歴史入門』を受験しました

認知能力についてはやはり,こうした指標となるケースが明確にあるので,成果は分かり易いですね。

一方,測定できない「心の部分である能力」の非認知能力については,測定不能であるが故,“この事例” という具体的な形を示すことは難しいところです。

テストの結果的なモノを示すことができないので。

ではどのようにその成果を感じ取るか?

僕としては,「子供の姿=言動から推し測る」のが的確な方法だと考えます。

そして,その具体的な例が,本日のあおばの《自己判断であった》と感じています。

あおばは,僕ら夫婦=親が,できるだけ余計な介在をしないで(=必要最低限の介在を心掛けることによって)ノビノビとした心を持って育ってくれていると思います。

そのことは,《親や大人の目を必要以上に気にすることのない姿勢》として現れていると感じています。

その姿勢を別の観点から表せば,それは次のようになるのでした。

あおばは《自分の身体や内側(心)からの声にとても素直に応じている》と。

そして,先にもふれたとおり,この《内側(心)からの声に応じる》ということこそ,非認知能力の一端であるわけです。

《内側(心)からの声に応じる》ことが自然体できる。

それが自然体でできれば,以下のような好循環が生まれるはずです。

《内側(心)からの声に応じる》ことが自然体できる

だからこそ,常に《モチベーションが高く意欲的》である。

いつも《モチベーションが高く意欲的》であれば良い結果に結びつき易く,結果《自信を持てる》。

自分に《自信》があれば少々の困難にも立ち向かえるので《忍耐力》を持ち得る。

意欲・自信・忍耐,それらの要素が揃っていれば《自立》できる。

そして,《内側(心)からの声に応じる》ことができるということは,《自己を確立できる》ということ。

自己が確立できていれば,いるからこそ,他者と接する際に《自制》や《協調》もでき,《共感》もできる。

意欲・自信・忍耐・自立・自制・協調・共感。
それらは全て,非認知能力に当たる心の能力。

子供が,自然体でノビノビとしていることができていたならば,そこには無限の可能性が広がるのではないでしょうか。

「今」自分の身体・心が欲しているモノに素直に応じ,今日は日がな一日読書に没頭していたあおば。

その姿を目にして,子供の意思を尊重する子育ては認知能力は勿論,非認知能力も大きく育む と感じたのでした。

そうだよね,あおば!?

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