中学受験「謎解き入試などで楽しくVS二月の勝者的」親の賢い選択とは?

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本日の晩婚パパの《コーチング的育児実録》の演題は【中学受験「謎解き入試などで楽しく派VS二月の勝者的に苦しくても派」親の賢い選択とは?】です。

先日、我が家の小学3年生の子どもの「あおば」が、朝日小学生新聞(朝小)にバ~ンと全面広告が掲載された『ナゾ解き?入試』の文字に惹かれ、早速「ナゾ解き入試問題(出題例)」を解いていました

登校前で時間的に余裕がなかったにもかかわらず(笑)。

まだ小3ということもあり、正直なところ「朝小」も毎日確実にみるのは8面のマンガのみで、他の面は一応目を通すだけということが多いウチの子ですが(苦笑)、そんな我が子でも、

晩婚あおばパパ
「謎解き」だと中学入試の問題でも朝イチから直ぐに興味を示すのだな~

と、妙な(?)感心をしてしまいました(笑)。

「中学受験にナゾ解き問題か!? 本当に時代は変わっているんだな~」と感じたこともあり、また、近年「中学受験が再人気」という情報もよく目にすることもあり、「中学受験」でWeb検索をしてみたところ、10月から『二月の勝者』なるテレビドラマが放送 されていることを知りました。

同ドラマの「原作マンガ」が大ヒットしていることも全く知らなかった疎い親ではありますが‥ 幸いなコトに子どもが大手進学塾・四谷大塚主催の『全国統一小学生テスト』でよい結果を出してくれたこともあり、「親子・家族にとって幸せな中学受験とは?」というコトを考えてみました。

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中学受験の革新的な取り組み「ナゾ解き入試」とは

画像出典先:朝日小学生新聞 | 朝日中高生新聞2021年11月25日付け6面の全面広告より

上掲画像中段右側の枠内の文章は、以下の内容から始められています(以下、引用)。

 2021年2月1日の午前、日本初、藤村女子の「ナゾ解き入試」が行われました。謎解き好きの間でも大きな話題を呼んだこの入試は、最近6~7年の間に多様化してきた首都圏の中学入試における「新タイプ入試」のなかでも、とくにユニークな存在として大きな話題となりました。~後略~

この一文で始まる文章を寄稿しているのは、首都圏模試センター取締役教育研究所長 北 一成 氏です。

同文章の後半部分には以下の内容もあります(以下、引用)。

 小学生の知的好奇心を引き出し、自ら考え、仲間と一緒に解決策を探っていく、この新しい入試は、この先の社会の変化や大学入試の変化にも対応できる力を育てていく、可能性にあふれた入試だと理解しています。~後略~

同内容はあくまでも広告の一部ではあります。

しかしながら、『首都圏模試センター』という中学受験・入試の専門会社も注目をする《革新的な入試スタイル》だったという事実は、確かな点であると思います。

そして、単に話題性だけで終わったのではなく、一定の「手応え」或いは「覚悟」があったからこそ、来年2022年に「2回目」の「ナゾ解き入試」を実施するということを宣言したのが今回の全面広告だったのだと感じます。

ナゾ解き入試問題(出題例)

画像出典先:朝日小学生新聞 | 朝日中高生新聞2021年11月25日付け6面の全面広告より

こちらの画像では、先に掲載した「全面広告」より、「ナゾ解き入試問題(出題例)」部分のみをクローズアップしています(謎検型部分のみ)。

ウチの子どもは「謎解き」問題が好きで、松丸亮吾さん等による「東大謎解きシリーズ」などもやっているだけあって、とてもスムーズに3問とも解いてしまっていました。

でも‥ 謎検問題【1】については、僕にちょっと質問をしてきたので、全部完全に自力で解いたとは言えない部分もありましたが(笑)。

ですが、よい意味で中学受験の入試問題に小学3年生でも「楽しく取り組める!」ということは、非常に革新的であると感じます。

先に、上掲全面広告の中段右枠内の文章を紹介しましたが、ここでは左枠内の藤村女子中学・高等学校 副校長 廣瀬 真奈美 氏の言葉を引用します。

~前略~ 中学受験は一般的に大変だというイメージがありますが、この入試は受験生に楽しみながら取り組んでほしいという思いが込められています。
学校が育てようとしている「生きる力」に必要な素養は従来の試験では測れないと考えていましたが、「ナゾ解き入試」を実施することは冒険でもありました。

印象的なのは、「ナゾ解き入試」を実現した当事者の学校で副校長の立場である方が、以下の2つの言葉を使っていた点です。

  • 楽しみながら取り組んでほしい
  • 冒険でもありました

「楽しみながら取り組む」と「冒険」。

今年・2021年に、この2つの言葉の組み合わせで思い出すといえばあのあの人・・・、『大谷翔平選手』ではないでしょうか。

ナゾ解き入試の「革新的なコトを楽しみながら」は大谷選手と通じる

中学受験・入試に「ナゾ解き入試」という革新的な手法を導入することは、本当に冒険的な試みである、と思います。

それは、これまで誰もやったことのない「二刀流」という「冒険」に “楽しみながら挑み”、世界中のスポーツファンを “楽しませた” 大谷翔平選手の活躍を想起させます。

一般的に大変だというイメージがある中学受験に謎解きだなんて・・・と否定的に捉える人は、「いま」はまだかなりいるのではないかと思います。

一般的に大変だというイメージがあるプロ野球やメジャーリークの世界で二刀流だなんて・・・と否定的に捉えていた解説者や監督経験者が、「当初」はかなり「いた」のと同じように。

ですが、その結果はご存知のとおり。

大谷選手は「満票でのMVP獲得!」という快挙を成し遂げました。

その原動力はなんといっても、誰もが「楽しい!・魅力的!」と感じるコトを、本人自身も「楽しみながら」挑戦していたからこそだと。

中学受験を志す子どもたちも皆、誰もが「楽しい!・魅力的!」と感じる入試を望んでいるのではないでしょうか?

その革新的で冒険的な試みに「楽しみながら」挑戦している学校が現れたことはきっと、これまでの常識を変える新しい潮流を生み出すことになるのではないでしょうか。

革新は中心部ではなく周辺部から

大谷選手が日本のプロ野球界に入団した際の球団はパリーグの日本ハムファイターズでした。

いまでこそ、様相はだいぶ変わってきたとは思いますが、当時はまだまだセリーグがプロ野球界の中心でした。

その意味でパリーグの日ハムは周辺部の存在であったといえると思いますし、だからこそ「二刀流挑戦」といった前例のない挑戦に踏み出すことができたのだと思います。

その後も、よい意味で常勝球団=中心的存在とならなかったからこそ、従来の野球界の常識ではありえない「新庄氏の監督就任」という離れ業的(?)な決断を下すことができたのだと思います。

メジャーにおいても、大谷選手は日本という周辺部から来た選手だからこそ、二刀流という挑戦をすることができたのだと思います。

仮に、大谷選手が本人の当初の希望どおりに高卒で渡米し中心部たる米球界に最初から所属していたとしたら、二刀流の挑戦はならなかったのではないでしょうか。

他方、藤村女子中学・高等学校は、現在は中学受験の中心部からは外れた存在の偏差値が「50以下」の学校です。

ですが、だからこそ、「思い切った改革」を実行することができたのだと思います。

そして、その革新的な取り組みを継続することを高らかに表明した今回の全面広告。

強い意志を持って、従来の中学受験とは異なる「新たな時代の中学受験・入試」の形を提示する改革者が率いるこの学校は、将来的には人気校へと躍進していくのではないかと感じます。

少なくとも、いま現在の学力がもう一つの子どもたちにも、「この入試なら自分も受かるかも、そしてこの学校なら入学後に自分も変れるかも?!」という希望を与える存在にはなっているのではないでしょうか。

二月の勝者-絶対合格の教室は「苦しい」中学受験を描く

画像出典先(画像一部には加工処理あり)二月の勝者-絶対合格の教室-|日本テレビ

こちらの画像は、『二月の勝者-絶対合格の教室-』の公式サイトのトップにバ~ンと出てくる画像です。

テレビ的に色々と事情はあるのでしょうが、かなり露悪的なキャッチコピーが躍っています(苦笑)。

どうもテレビは基本的に何でも “わかりやすくし過ぎる” 傾向が強くこうした切り口になってしまうようなので、小学館『週刊ビックコミックスピリッツ』連載中の原作マンガ(原作者:高瀬志保さん)のほうを、チエックしてみることにしました。

その際、参考にしたのはこちらのサイトの情報です

『二月の勝者 -絶対合格の教室-』これが現代の中学受験だ! 受験生のママ必見の作品を書店員が徹底考察【ネタバレ注意】

こちらの情報は、とても丁寧に原作マンガの内容を紹介してくれていました。

ですので、【ネタバレ】に関しては、 “注意レベル” ではなく “完全バレバレ状態” でした(笑)。

おかげさまで、原作マンガの良さはとても良く伝わってきました。

原作マンガでは、現状の中学受験と進学塾のあり方を肯定的に捉えている訳ではなく、その負の部分もシッカリと、また通常ではなかなか入手しがたい塾業界の舞台裏事情までも丁寧に描かれています。

その意味で、『二月の勝者 -絶対合格の教室-』の原作マンガは現状の中学受験の情報元としてかなり役に立つようです

僕自身も、有名進学塾の費用が高いことはわかっていましたが、「ここまで高いのか!?」と原作マンガの1コマを見て驚きました。これは確かに「課金ゲーム」と言えるなと(苦笑)。

さて、テレビドラマのほうはテレビ的な事情を考えると恐らく、最終的には現状の中学受験と進学塾のあり方を、なんだかんだで肯定するのではないでしょうか。舞台となる塾に通う子どもたちの多くが合格を勝ち取ることによって。

他方、原作マンガのほうは「違う」終わり方となるのかもしれません。

個人的には、柳楽優弥さんが演じる主人公の黒木蔵人クロウド氏は、大手進学塾という組織には馴染まないタイプの人物だと感じます。

組織の中の一校長としての彼の顔ではなく、個人としての彼の顔をみるに、彼はきっと宮本算数教室の宮本先生のような存在になっていくような気がします(ちょっと個人的な見方にふれすぎました)。

いずれにせよ、現状の中学受験は主人公にとっても心情的に「苦しいモノ」であり、親たちにとっても「苦しいモノ」であり、もちろん当の本人の子どもたちにとって「苦しいモノ」であることが描かれています。

苦しい経験をするから得られるモノがある。

確かに、それも正しい見方の1つだと思います。

一方、それは「これまで」のモノの見方なのではないかとも思います。
 

中学受験の革新的な取り組み「勉強の楽しさ」を大切にする進学塾とは

先に、中学受験の受験生を受け入れる側であり、中学入試を出題する側である「中学校・高等学校」側からの《楽しい中学受験》へ向けての変革事例をみてきました。

次に、中学受験の対策を行う進学塾側による《楽しい中学受験》へ向けての動きをみてみたいと思います。

これまで、進学塾といえば『二月の勝者』で描かれているように、「中学受験を苦しいもの」とする “張本人的な存在” であったと考えられます。

その塾側からも、大きな「革新の動き」が出てきています。

そのキャッチフレーズは、 こちら。

夕ご飯をお家で食べる中学受験

実現化させた塾の名前は、 こちらです。

シグマTECH

こちらは、その『シグマTECH』の紹介記事になります。

中学受験を楽しい思い出に…塾の常識を変えた「シグマTECH」とは

以下は、同記事から一部を抜粋・引用した内容になります。

「夕ご飯をお家で食べる中学受験」「週2回の通塾で難関校に合格する」。こんな型破りなキャッチフレーズで2019年に開校したシグマTECH。それは「夕食は塾でお弁当」「帰宅は夜9時、10時が当たり前」の中学受験の常識を変える挑戦でもあった。

 2021年の春、シグマTECHの1期生が初めての中学受験を終えた。結果を見ると、筑波大附属駒場、麻布、武蔵、駒場東邦、海城、早稲田、慶應義塾中等部などのそうそうたる学校名が並ぶ。まさに快挙と言えるだろう。

 シグマTECHは、「勉強の楽しさ」を大切にし、子供の意欲を伸ばす教育で定評のある花まる学習会、「幸せな受験」を目指すスクールFCをはじめとした、高濱正伸氏率いるこうゆう 花まるグループに属する中学受験塾だ。

もう1つ、『シグマTECH』の企画立案者であり、シグマTECH代表である伊藤さんの言葉も引用しておきます。

伊藤氏:「勉強って楽しいな!」を伝えることが花まるの理念ですよね。だからこそ、中学受験も楽しく取り組んでもらいたい。

伊藤氏:まずは今目の前にいる親子の力になることです。校舎展開はサービスを落とさない形で1歩1歩できたらと考えています。

~中略~ 他の塾にも良い意味でまねしていただきたいと思っています。自分のやり方が絶対だとは思っていませんが、多様な選択肢の1つとして、シグマTECHのやっていることの一部でも共感できるところがあれば、取り入れてほしいです。それで受験生や親が少しでも笑顔で取り組む受験に貢献できたら嬉しいです。

こうした素晴らしい思想を持って運営されている《中学受験向けの進学塾》もあるのですね。

是非とも今後、他の学習塾にも『シグマTECH』方式が広く取り入れられることを望みます。

おわりに

こらからの時代は、これまでの時代とは全く異なる時代になる

先のことは誰にもわかりませんが、そうはいっても、この1点に関しては、誰もがそう確信しているのではないでしょうか。

そう考えた場合には、中学受験のあり方も、『二月の勝者 -絶対合格の教室-』のような旧来のあり方のままで良いとは思え「ない」のではないでしょうか。

先が見通せないから、とりあえずは有名大学の付属の中高一貫校を目指す。

従来通りの定評のある進学校を目指す。

というのは確かに手堅い方法ではあると思います。

他方、時代を切り拓いている旧来の常識をことごとく破っている本物の天才たち-大谷選手や藤井棋士など-は、「楽しみながら」その道を切り拓いています。

大谷選手や藤井棋士が、従来の天才たちと一線を画しているのは、野球であれ将棋であれ自らの舞台とした選択したモノに対する「好きの純度」が非常に高いと感じ取れる点だと思います。

求道的という感じではなく、純粋に「楽しくて夢中になる」度合いが著しく高い点に。

そのように「夢中になれる」ということは、一部の限られた才能だけに許されることなのでしょうか。

確かに、時代を変えるようなことは、一部の特別な才能だけが成せることなのでしょう。

ですが、「夢中で楽しむ」ことが自分自身の可能性を、「苦役的な努力」より大きく広げることにつながることは、誰にとっても同じなのではないかと思うのです。

自分の子どもがまだ小学3年生である僕は、これまでの人材教育でのコーチングの成果も踏まえ「本人が楽しむ」スタイルを追求していくことが、中学受験の年齢の更にその先までを長い目でみた場合に有益だと感じています。

親の賢い選択とは? いかに。

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