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今回の育児実録の演題は【不安?!小学校高学年でも続くごっこ遊びが導く将来像とは】です。
遠くない将来、子どもたちが大人になる頃には、社会は未知の「白紙」状態の未来を迎える。
それは確実なことなので、小学生の子を持つ親(わが家の子どもは高学年・小5)としては、とても悩ましいところです。
とはいえ、確かなことはあります。
それは、今後の世の中が「AIとの共存社会」となること。
であれば、子どもたちの将来像は、自分たち親世代のそれとはまったく「異なる視点」から考える必要があります。
そのような感じで、当記事では主に「子どものごっこ遊び」をどう捉えるべきか?という疑問・不安点を、2つの将来像からみていきます。
◆1つは、“少し先”の子どもたちが大人になってからの将来像の観点から。
◆もう1つは、“いま目の前”と直結の近い将来像から。
ちなみに、後者の“いま目の前”の将来像は、ウチの子が小3時の2年前に書いた以下の関連記事の続編的な内容でもあります。
その推移は、今現在、わが子の「ごっこ遊びが続いていること」に不安を感じている方にとっては、実際の客観的なデータ(=全国的な学力テストのデータ)に基づく具体例として、「ごっこ遊び」を前向きに捉え直す「キッカケ」になるのではないかと。
「ごっこ遊びはいつまで続くの‥?」ではなく!
「ごっこ遊びを続けてくれる環境をどう整える?」へ、変革をオススメします。
【あ劇場©】へようこそ。 本日の晩婚パパの育児実録の演目は【ごっこ遊び好きは何歳まで続く?小3・一人っ子の想像力の発達効果より】です。 我が家の小学3年生の子どもの「あおば」は、ごっこ遊びが本当に大好きです。 一人っ[…]
「ごっこ遊びはいつまで続く‥」心配が不要な理由
ごっこ遊びが、子どもの発育にとって「とても有益」であることは、いまや周知の事実。
ですので、その点からすれば、子どものごっこ遊びが(例えば小学校高学年以降になっても)続いていることに対して、親として不安を抱く必要はないはずです。
それでも‥
といった感じで、心配をされる方も相当数いらっしゃるようです。
そのような心配をされる方は、次のいずれかの点を気にかけているのではないでしょうか?
- 現在の社会状況を基に、子どもの将来を不安視
- 空想ばっかりしていると、将来、シビアな現実に対応できるか心配‥
- 大人になってもごっこ遊びをやめられないかと心配‥
(1)~(3)のいずれの点も、「気になる‥」心情は分からなくはないですが、先でも少しふれたように、「AIとの共存社会」となる今後の社会に目を向ければ、心配は不要となってきます。
ごっこ遊びとは想像力の遊び
今年・2023年は、生成AI『ChatGPT』により、「AIとの共存社会」の現実味が、一気に帯びた一年でした。
正直なところ、2年前に関連記事を書いた時点では私も、ここまで一気に「近い将来」となってくるとは思っていませんでした(苦笑‥)。
もう、「いま」の子どもたちは、仕事・社会生活で「AI」と「競争せざるを得ない」ことは確定的です。
であれば言うまでもなく、人・人間としては、AIの「不得意分野」で勝負をしなくてはなりません。
AIの「不得意分野」で、人間ならではの能力が発揮できる領域といえば、「想像力=創造性」。
「ごっこ遊びとは想像力の遊び」
であるからこそ、これからは、いま世の中で言われている以上に、ごっこ遊びの「重要性」が増してくるはずです。
参考にまで、2年前の関連記事でもふれていましたが、以下の内容を再度、引用・掲載しておきます。
なにもない場所から遊びをつくり出す経験は、AI技術が発達していくこれからの時代に特に必要である
教育学者で東京大学名誉教授の汐見稔幸さんも、そう話されています。
「やめられない」も問題なし
当ブログではちょこちょこと、「将棋」に関する話題にもふれています。
なぜかというと、ご存知のとおり、「将棋界」は一般社会より一足早く「AIとの共存社会」に突入しているから。
したがって、その動向が今後の社会全般の変化に対する「モデルケース」となり得るからです。
そこで、紹介したいのがこの方、 『渡辺明九段』です。
名前を聞いて顔が浮かばない方も、2023年、世間を賑わせた『藤井聡太八冠』から、名人位を奪取されてしまった棋士といえば、「あ~ あの人~」となるのではないでしょうか(笑)。
ここ数年、渡辺明九段は藤井聡太竜王・名人に次々とタイトルを取られてしまったわけですが‥ いまはまだ藤井八冠が達成していない(とはいえ、来年・2024年には早くも達成するでしょうが)『永世称号』を2つ保有する、将棋史に残る偉業を成している名棋士です。
その渡辺九段は、令和の絶対王者・藤井八冠、平成の絶対王者であった羽生善治九段の二人が「理想の将棋」を追求しているのに対し、勝利のみを追求する究極の「リアリスト・現実主義者」として知られる勝負師です。
ところが! 渡辺九段はプライベートでは一転、大の「ぬいぐるみ」好きとしても有名なのです。
その点については、渡辺九段の奥様作のマンガ『将棋の渡辺くん』で楽しく「ネタ」にもなっているので、ご存知でなかった方はぜひ、以下の6分ほどの動画で確認してみてください。
ということで、渡辺九段は、仕事(=将棋)時の自分と普段の自分を見事に使い分けているわけで、「大人になってもごっこ遊びをやめる必要はない」ことを、示してくれています。
さて、ここまでは子どもたちが大人になってからの“少し先”の将来像の観点から、ごっこ遊びの「有益さ」と、ごっこ遊びが続くことに「心配不要」な点を確認してきました。
次は、“いま目の前”と直結の近い将来像についても、ふれてみます。
ごっこ遊びは小学校高学年の「いま」も有益!を示す学力データ
ごっこ遊びが、子どもの発育に対して有益な点については、学術論文の情報なども含め、2年前に書いた関連情報のほうで詳しくふれていますので、ぜひそちらをご覧いただきたいと思います。
【あ劇場©】へようこそ。 本日の晩婚パパの育児実録の演目は【ごっこ遊び好きは何歳まで続く?小3・一人っ子の想像力の発達効果より】です。 我が家の小学3年生の子どもの「あおば」は、ごっこ遊びが本当に大好きです。 一人っ[…]
さて、その記事は以下のように締めていました 。
子どものごっこ遊び好きが何歳まで続くのか?
楽しみにしていきたいと思います。
で、嬉しいことに実際に「いま」も、日々元気に「ごっこ遊び」を続けてくれています。
小3時はポケモン一色感が強かったのが、小5となってからはポケモンだけでなく、その時々によって様々なキャラクターを演じるようにはなってきています。
※小5になってからは「本(ex.はやみねかおるさんの作品)」の登場人物・キャラクターを演じるパターンが増えています。
ここでは、そのように、小学校中学年の3年生時から高学年となった5年生になっても、ごっこ遊びが続いている状況が、「学力にはどのような影響があったか?」を、全国規模の学力テストのデータで比較&確認をしておきたいと思います。
なお、全国規模の学力テストのデータは、大手進学塾の四谷大塚が主催する『全国統一小学生テスト』で、年に2回ある同テストは毎回、25,000~30,000人(ウチの子の学年の場合)が参加する大規模なテストです。
中学年時のデータ
こちらは、「小3」時のデータ 。
高学年のデータ(現在)と今後への願い
こちらが、「小5」現在のデータ 。
ご覧のとおりで、小3時はテスト科目が「算数・国語」の2教科のみだったのですが、小5ではテスト科目が「算数・国語・理科・社会」の4教科となっています(同テストでは小4時から4教科)。
高学年となって各教科の難易度が高くなっていることに加え、教科数も倍に増えているわけですが、それでも総合的な成績には大きな変化はありませんでした。
なにより、本人の頑張りなのですが、親としていつも一緒に「ごっこ遊び」につき合っている身としては、頑張りという言葉はあまり似合ってなく、いつも「楽しく」過ごしていることが、
と、感じています。
もっと言えば、「ごっこ遊び」とは、「想像力=自分の頭で考える力」を、脳トレとして毎日積み上げてくれている、とても「有益な遊び」だと。
そのようなわけで、わが家的には、いつまでも「ごっこ遊び」が続いてくれることを願っています。