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本日,2021年05月10日の晩婚パパの育児日記の主な演目は【ほめすぎの罠?】です。
本日,あおば(ウチの子供)に,「パパ,それってほめすぎじゃない?」と言われてしまう件がありました。
その時の表情は,ちょっと困惑気味というか,苦笑い気味というか‥ まぁ,あまり良いニュアンスのものではありませんでした。
一人っ子は親に褒められ慣れているので《承認欲求》は弱い?!
マズローの欲求5段階説における4段階目にある《承認欲求》。
《承認欲求》とは,文字通り承認・認められたいという心(心理面)の欲求のことであり,「他者から認められたい,自分を価値ある存在として認めたい」という願望のことをいいます。
となるとご想像のとおり,兄弟・姉妹が多くいる場合はその一人ひとりが自然と,親からの承認に対する欲求が強くなるはず。
一方,親からの愛情が分散されることがない一人っ子は,いわば承認の独占状態にあるわけです(笑)。
まぁ,それは家族内に限る話しではあります。
ですが,子供が小さければ小さいほど,子供の中の世界における “家族の占める割合” は,とても高いものになることは間違いありません。
それ故に,一人っ子は兄弟・姉妹がいる子たちより,《承認欲求》が弱いと考えるには妥当だと思います。
そして,欲求というのは,不足を感じていれば感じているほど,「欲しい!」と思う気持ちが強くなるものであり,逆に,充足を感じていれば感じているほど,「欲しい」という気持ちは希薄になるもの。
お腹が空いている時は,何でも美味しそうにみえます。
逆に,お腹がイッパイの時は,たとえ大好物だとしても食べたいとは思わない。
シンプルにそうした感情と一緒であると思います。
空腹の時には,食事をとてもありがたく感じもの。
一方,お腹がイッパイの時に,例えば椀子そばを器に足されると,それはもうありがた迷惑。
親からの愛情を常に独占状態の一人っ子にとっては,《褒められる》ということも時には,“お腹がイッパイの時の椀子そば状態” となってしまうことがあるのでしょう,きっと。
ということは,時に「ほめすぎ」は,ありがた迷惑であるので=「マイナス」要因にさえなる。
その可能性が十分にあるようです。
ちなみに,我が家は僕もママも兄弟・姉妹がいるので,一人っ子の気持ちというのが,経験的には分かりません。
ですが,僕もママも第一子=下に兄弟・姉妹がいるので,逆の立場のことはよく分かります。
自分より年下の兄弟・姉妹が,親からの愛情を欲してとても甘えていた=承認欲求を求めていたことを。
そして時に,下の兄弟・姉妹が遠慮なく親に甘える姿を目にして,自分も「そうしたい」と想う気持ちを感じることがあったことを。
そう考えると,子供が親からの承認を欲求する度合いの一般的なイメージは,次のようになるだと思われます。
- 年下の兄弟・姉妹 :承認欲求がとても強い
- 年長の兄弟・姉妹 :承認欲求が強い
- 愛情独占の一人っ子:承認欲求は希薄
一人っ子の親の育児・子育て経験不足の失敗談の具体例
自身が一人っ子でない親も,2人目・3人目の子供を子育て・育児するケースであれば,一人目の子供の前例があるため,その経験を活かす機会が多々あると思います。
一方,一人っ子の親の場合は,子育て育児の経験が何事につけ「初!」となるので,その不足による失敗はどうしても多くなると思います。
失敗というか,後で「こうしておけばよかったかなぁ?」と思うこと・感じることが色々とあるのではないでしょうか。
我が家の実体験としても,本当にそうです(苦笑)。
さて,では本日の具体的な失敗談を。
今日は,あおばが《お弁当のデザート(=クッキー)》を持って帰ってきました。
その前提として,あおばは食物アレルギーが色々とあるため,給食を食べることができません。
そのため,学級の中で独りだけ《お弁当》を持参しています。
他の子たち=学友たちは皆,給食を食べています。
本日は元々の予定では,給食にデザートが付くはずでした。
その予定に合わせて,ママはあおばのお弁当にデザートを用意していたのでした。
ところが,急遽予定が変更となり,給食のデザートは「なし」となったそうでした。
なので,皆はデザートが「ない」という状況になってしまったわけでした。
その状況を踏まえて,あおばは「自分だけデザートを食べたら皆に悪いなぁ」と思ったそうです。
そして,給食の際のお弁当の時間ではデザートに敢えて手をつけず,持って帰ってきたのでした。
なお,帰宅後は,イノ一番にその残してきたデザートをパクッいていました(笑)。
その話しを聞いて僕が,
と褒めたところ,最初はあおばも
と,満更でもない様子でした。
ところが‥ 僕が‥
と,繰り返し褒めていたところ‥
となり,しまいには‥
という話しを切り出してもきたのでした。
なるほど‥ 確かに,それもそうなのだとは思います。
ですが,やはり最初に話しをした気持ちが素直な気持ちだったのだと思います。
おそらく,僕が繰り返しほめ過ぎてしまったから,あおばも「いやいや,ほめすぎだから・・」となってしまったのだと思います。
一人っ子に限らず,子供に「ほめすぎ」がマイナスとなるケースとは?
また,もう1点反省点がありました。
それは,ほめた回数だけでなく,ほめ方の問題。
振り返ってみるに,僕はその時,大人に対する接し方をしていたように思います。
具体的には,ほめている理由を論理立てて説明してしまっていた,と。
子供は,大人のように論理の世界には生きていません。
もっと,感情に素直に生きています。
であれば,背景をいちいち説明する必要などなかったのでした。
大人であれば,そのように解釈してもらったので,「認めてられたのか」と納得度が増すことがあるのだと思います。
ですが,子供にとってそれはありがたく迷惑な “椀子そば” でした。
むしろ,「何か興ざめしてしまう・・」的なモノになってしまったようでした。
子供に対しては,もっとシンプルに。
そのほうが,子供に伝わるし,喜んでもらえる。
そう感じた1件でした。
素晴らしい行動をしたあおばの気持ちを、上手く「良い気分」のままにしてあげることが、そう導くことができなかった。
コーチングの失敗事例として、これからに生かしていきたいと感じました。