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本日の晩婚パパの《コーチング的育児実録》の演題は【藤井聡太さん母の幼少期の教育方針はウチと同じ?!子供の集中力を高めるコツ】です。
本日は、我が家の小学3年生の子供の「あおば」が、百人一首の対戦ができるサイト『かにとたわむる』のことを教えてくれました。
なんでも、小学校の先生からその情報を教わったそうで、
と嬉しそうに話しをしてくれたこともあり、アクセスしてみました。
そして、ものは試しに的にちょっとプレイした結果を横で見ていてビックリ!
「いつの間に百人一首をこんなに覚えたのだろうか?」と。
どうも、学校の授業時間の一部でクラスメイト達との対戦を重ねているうちに、自然と覚えてしまったようなのです。
なにせ、家で百人一首の上の句・下の句を覚える練習などはしていませんから(苦笑)。
ということは、「授業時間の一部の対戦時間」という限られた時間内に「集中力を発揮して」覚えてしまったということなのです。
あおばが、好きなコトに取り組んでいる時の《集中力の高さ》はわかっていたモノのさすがに驚きました。
好きなコトに取り組んでいる時の《集中力の高さ》というコトを考えていて思い出したのは、そう!あの人・藤井聡太さん。
そこで、藤井家の幼少期の教育方針が気になって調べてみたところ、我が家と重なる部分が多くこれまたビックリ!(笑)。
当記事では、その共通点についてふれてみることにしました。
藤井聡太さんのお母さまの幼少期の教育方針について
藤井聡太さんがまだ小学生の低学年~中学年の頃、子供将棋大会の決勝で負けて “大泣き” している姿は有名なので、知っている方も多いかと思います。
そして、そうした時に親のお母さま(藤井裕子さん)がどんな様子で我が子と接していたかについても、ご存知な方は多いのではないかと思いますがいかがでしょうか。
聡太さんのお母さまはそんな時、我が子をなだめすかしたりするようなこともなく、ただ横で静かに「見守っていた」そうです。
いつも傍らにいて、余計な口出しはせずに、温かく見守っている。
簡単なコトのようでいて、実際にはなかなかできるコトではありません。
それをシッカリ実践されていた積み重ねが、現在の藤井聡太さんを形作っている「基盤」となっていることを鑑みると、その重要性がよくわかります。
NHKスペシャル『藤井聡太二冠 新たな盤上の物語』より
この問いは、2020年9月20日(日)放送のNHKスペシャル『藤井聡太二冠 新たな盤上の物語』の番組の中で語られた「大事な問い」の1つでした(※「二冠」は番組放映当時の藤井棋士のタイトル保持数)。
この問い(ナレーション)が流れたのは、同番組が始まってから約27分50秒後、番組右上にあるエピソードタイトルが、「 “頭脳格闘技” 子弟の絆」から「驚異的進化の秘密」へ切り替わってからのことでした。
そしてその秘密の「源泉・基盤」として語られたのが以下の 藤井家のモットー でした。
以下、引用します。
子どもには子どもの時間がある
大人はそこに立ち入ってはいけない
聡太さんのお母さまが、“大泣き” している我が子を「ただただ見守っていた」のはその時、
と、思われていたのではないでしょうか。
そのように日々、「自分の時間」を大切にしてもらったことが、現在(2022年3月時点)の藤井聡太五冠の驚異的な能力の「源泉・基盤」となっていることは、間違いのないところだといえます。
そこには、《モンテッソーリ教育》を教育方針として取り入れていたという背景があります。
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは、20世紀初頭にマリア・モンテッソーリによって考案された教育法で、幼少期の子供の教育方法として世界的に有名な教育法 です。
特に近年、各界の著名人が幼少期に受けてきた教育法ということでも脚光を浴びています。
具体的には、以下のような名前が『ウィキペディア(Wikipedia)のモンテッソーリ教育』のページでも紹介されています(その一部を抜粋・引用)。
- ジェフ・ベゾス (Amazon.com創立者)
- サーゲイ・ブリン (Google創立者)
- ラリー・ペイジ (Google創立者)
- ピーター・ドラッカー (社会学者)
- ジョージ・クルーニー (映画俳優、監督)
- ケンブリッジ公ウィリアム王子 (イギリス王室成員)
- ステフィン・カリー(プロバスケットボール選手)
- 藤井聡太 (将棋棋士)
その他にも、バラク・オバマ元米大統領や、ビル・ゲイツ氏やマーク・ザッカーバーグ氏の名前もよく知られているところです。
お気づきのように「米のIT企業の創立者」の名前が多いことは、モンテッソーリ教育が既存の教育に対するオルタナティブ(代替)な教育として脚光を浴びた教育法の1つであるという背景もあるようです。
『モンテッソーリ教育』と、Googleで検索をしてみると、次のような 【強調スニペット】 での表示がされますので、引用します。
モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。 「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。 … その教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。
引用内容出典先:Montessori 日本モンテッソーリ教育綜合研究所
上掲引用部分の中でも、以下の部分が聡太さんのお母さまのスタンスに影響を与えているのではないかと感じます。
かくいう我が家も、その言葉の影響を色濃く受けておりますが(笑)。
藤井聡太さん自身の言葉で語られた藤井家の教育方針の書籍など
さて、子を持つ親としては誰もが「どうしたらあのような才能を子供を授けることができるのだろうか?」と憧憬を抱かざるを得ない。
そんな想いが、現在の藤井聡太さんの大活躍をみると湧き上がるところだと。
その背景にモンテッソーリ教育があることはわかりましたが、より具体的なコトももっと知りたいところです。
そこで、チェックしておきたいのが以下の、藤井聡太さん自身の言葉で語られた藤井家の教育方針の書籍や雑誌の特集などです。
ちなみに、 こちらには上掲書籍『考えて、考えて、考える』の関連する情報が掲載されています。
藤井聡太×丹羽宇一郎対談、年齢差63歳の友人が引き出す竜王の素顔
なお、上掲リンクは、同タイトル特集記事全7ページ中の3ページ目へのリンクになっています。
というのも、当記事の主テーマで『藤井聡太さんの幼少時のご家庭の教育方針・環境』に関する内容は3ページ目および4ページ目に詳しく紹介されているからになります(一部を以下に抜粋・引用しておきます。一つ目の引用部分は3ページ目、二つ目は4ページ目より)。
負けず嫌いで泣いてばかりいた藤井氏を、両親は温かく見守ってくれた。「そんなに泣くんだったら、もう将棋なんてやめなさい」と言われたのはたった1回だけで、「メソメソするな」などと叱られた記憶もない。
藤井氏は、家庭環境が幸いしているのではないかと考えている。5歳で将棋を始めてから小学生頃まで、家ではよく将棋のことを話していた。その話を家族が聞いてくれていたことが、成長の源だったのかもしれない。将棋教室で学んだことを家でアウトプットできたし、将棋が好きでたまらないことを家族が認めて応援してくれていたことが大きかったように思う、と振り返っている。
天才棋士・藤井聡太を育てた知育玩具『キュボロ』
天才棋士・藤井聡太さんを育てた幼少期の教育方針やお母さまのスタンスについては、先で確認をしてきました。
ここでは、実際に利用されていた具体的なモノ=知育玩具を紹介します。
聡太さんが初めて将棋に接したは5歳の頃だったそうですが、ここで紹介する『キュボロ』はその前の3歳頃からふれていたおもちゃ・知育玩具だそうです。
ご覧の通りで、この『キュボロ』は、木製の立体キューブを組み合わせてビー玉が通るルートを子供が自分で作り上げる玩具です。
商品画像でわかりづらい部分もありますが、キューブには穴が空いているパーツがあり(穴開きパーツが大半です)、それを活用すると「トンネル」を作ることができます(※数行下に「実際にキュボロにビー玉を転がしている動画」があります)。
立体・三次元の構造物を作り上げる玩具ということで、“いかにも” 脳の様々な部位を使う必要がありそうです。
聡太さんのあの尋常ならざる思考力と集中力は、幼少の頃にこうした知育玩具を夢中で取り組んでいたことでも培われたようです。
棋士・藤井聡太の棋界の師匠である杉本昌隆八段が「立体的」と評する藤井聡太棋士の将棋の根底には、幼い時分に「夢中で没頭した遊び」により築かれた “脳内のネットワーク” の特別な働き・作用があるのではないでしょうか。
そのような「特別な脳内ネットワーク」が発達する背景には、『キュボロ』という他に類をみない特性を持つオモチャ・玩具が身近にあったことは勿論、その知育玩具を選び与えてくれただけでなく、キュボロで夢中に遊んでいた時間を「大切に見守ってくれた」ご家族の姿勢・存在があったからこそなのだと、推察します。
仮に、夢中になっている時間を度々「中断」させられていたとしたら、脳内に濃密なネットワークが構築されることは「なかった」でしょうから。
なお、こちらの「藤井聡太 竜王 最年少五冠! 3歳の時のキュボロの作品を検証」とのズバリ直球な(?)タイトルが付けられた(一社)日本知育玩具協会による「2分10秒程のキュボロの動画」をご覧いただくと、積み木を組み上げた後の「キュボロの遊び方」がお分かりいただけます。
どうでしょうか?
見えないトンネル部分の通路を抜けてビー玉が転がり出てくる様子をご覧いただくと、キュボロという知育玩具が幼少期の聡太さんの脳にとても良い「刺激」を与えたのだろうな~というイメージが浮かんでくるのではないかと思います。
藤井聡太さんは読書家として有名
次いで紹介するのは、「読書家でもあった」という部分です。
この点も、上掲の書籍などで紹介されていますが、聡太さんが5歳の時から通った将棋教室では始めに、なんと!500ページもある分厚い将棋の本を渡されたそうです。
まだ、読み書きができなかった聡太さんはその分厚い本を1年掛かりで、棋譜符号(ex.「1二香」など駒の位置を表す表記)のみを追っていく読み方で読破してしまったそうです。
それを皮切りに、将棋関係の本を次々と読破。
誕生日などのプレゼントも、ゲームなどを欲しがることはなく、「将棋の本」を欲しがっていたそうです(笑)。
藤井聡太さんが読書家であることを示すエピソードとして、史上最年少棋士(14歳2ヵ月)としてデビューした14歳当時のインタビューで発し話題となったのが次の言葉など。
「望外」に「僥倖」。節目ではなく「節目」と語った言葉の使い方。
そして、2022年2月12日の王将戦七番勝負の第4局で渡辺明名人を破り、新王将と同時に史上最年少五冠(=他の四冠は竜王・叡王・王位・棋聖)となった藤井聡太棋士が翌13日の一夜明け会見で語りツイッター上などでも大いに話題となった言葉「森林限界」。
これら、度々話題となる聡太さんの “とても10代とは思えぬ” 驚くべき「語彙力」は、将棋本に限らず、日頃から多様な本の世界にふれられていることを雄弁に物語ってくれているのではないでしょうか(※僥倖は棋界ではよく使われる言葉でもあるそうですが)。
以下は、聡太さんが小学4年生の時にクラスの文集に寄せた内容だそうです。
《最近読んで面白かった本ベスト3》
- 海賊と呼ばれた男 百田尚樹
- 深夜特急 沢木耕太郎
- アド・バード 椎名誠
「えっ?!」という感じではないでしょうか?
小学4年生が選んだとはにわかには信じがたい “このラインナップ” をみれば、幼少の頃からいかに「読書好き」であったかは “一目瞭然” といったところかと。
さて、「読書家」ということでは、同じくCMで共演をしている芦田愛菜さんも有名。
その二人が対談するこちらの動画では、読書の話題も出てきます(少しだけですが)。
知育玩具の『キュボロ』に『将棋の本』。
この2つが、幼少期の聡太さんに《好きなコトに夢中になる》という体験を授け、その積み重ねにより「集中する力」が高められていった、ということなのだと思います。
読書やおもちゃに没頭する子供を見守っていた藤井家のご両親・ご家族
これまでの内容を併せて見てみることで「浮かび上がる光景」は、やはり次の言葉となるかと思います。
ポイントは、子供が好きなコトに夢中になっている時には《没頭させてあげていた》という点です。
その姿勢こそが、聡太さんの「あの集中力」を育てた1番の根源であると思います。
また、「見守る」姿勢ということでは、ご家族ばかりではなく将棋の師匠である杉本昌隆八段も同様の姿勢で聡太少年と接していたことが、以下のBS日テレ「深層NEWS」の公式動画内でも語られています。
※全編では48分30秒ほどの同動画の36分頃に、杉本昌隆八段と共にゲストとして参加している読売新聞文化部将棋担当の吉田祐也記者が、間近で接してきた杉本師匠と藤井聡太棋士との間柄・関係性に対して、「見守る」という言葉を使われています。
【史上最年少】藤井聡太四冠はなぜ強いのか…師匠・杉本八段らと語る【深層NEWS】(2/11放送)
幼少期の「見守る」教育方針は羽生家も同様
藤井聡太棋士の話題の記事で「羽生」と書くと、羽生と読んでしまうのが普通かと思いますが、ここでは永世七冠である羽生九段の「はぶ」ではなく羽生結弦選手一家のほうを取り上げさせてもらうので、羽生のほうで読んでください(笑)。
ちなみに、羽生家も藤井家と同様、ご両親は将棋を指さなかったそうですので(藤井家は祖父母が指したそう)、羽生家のご両親も子供が将棋に熱中していく様子を温かく「見守っていた」ことは羽生九段に関する数多くの書籍などでも確認できます。
閑話休題、話しを羽生家のほうに戻します。
以下の画像は、先日参加したオンラインセミナーのモノになります 。
セミナーのタイトルは『北京五輪直前!氷上で育む「子どもが自分を信じる力」』でした。
同セミナーを視聴した理由は、羽生結弦選手の幼少期(小学2年生)から高校1年生時までの期間のコーチとして有名な都築章一郎さんによる、幼少時の羽生選手の話しを聞くコトができるからでした。
同セミナーでの朝日新聞記者・岩佐氏と都築さん応答の中には、当章でも扱っている次のような内容がありました。
といったニュアンスの返答をされていました。
羽生家のご家族もまた、「いつでもお子さんを見守りながら」の教育・子育てを続けていた、とのことでした。
そしてまた、そのような「家庭環境」が育んだ人間性として(羽生選手のお母さまは彼が幼少の頃はフィギュアスケートの大会衣装を自ら手作りしていたそうです)、幼少期の羽生選手のことを、次のように語られていました。
教える立場からすると「とても楽しむことができる子」だったと思います、と。
この「楽しむことができる」という面は、幼少期から現在に至るまで、藤井聡太棋士と羽生結弦選手の二人に共通する飛び抜けた才能の中でも特に類い稀な《集中力》の「根幹」をなす大事な要素であり続けているのではないでしょうか。
我が家の子供の教育方針は藤井家と同じ
当ブログのURLは、以下となります。
《 https://kodomo-1st.com/ 》
このドメイン名(URL)は、我が家の教育方針を端的に表したモノです。
日本語にすれば、「子供ファースト」。文字通りで「子供優先主義」ということです。
子供優先主義というのは、子供の意思を尊重する=優先するということです。
そこには、前述のモンテッソーリ教育の核となる言葉からの影響も大きくあります(先でも軽くふれましたが)。
当ブログの管理人である僕の「プロフィール」にもありますが、企業・組織で長く人材教育に携わり《コーチング》を実践してきた経験からしますと、そのモンテッソーリ教育の言葉には深く納得させられるものがあります。
そうなのです。
人には自分自身を教育する「自己教育の力」が備わっているコトは確かです。
それがうまく「機能しない」というケースは、自分自身以外の他者からの「余計な介入」がある場合が、大半のようです。
シンプルにいうと、コーチング的に見守りサポートするのでなく、ティーチング的に別の人の見方を押し付けてしまうことが、自己教育の力を削いでしまう結果と「なりがち」ということです。
そうした余計な介入をせず、必要不可欠なサポートをしていれば(だけをしていれば)、子供は自分自身で自分のコトをシッカリ教育していきます。
我が家も子供が幼少期の頃から、「好きなコトに没頭している時」はできるだけそのまま見守ってきました。
幼少期の藤井聡太さんがそうしてもらっていたのと同様に。
そして確かに、そうして 好きなコトをしている時の子供は、モノスゴイ集中力を発揮してくれていました。
さて、この章のタイトルを『我が家の子供の教育方針は藤井家と同じ』とさせてもらったのには、実はもう1つ理由があります。
それは藤井家が熱心な「モンテッソーリ教育」の信奉者というわけでは「なかった」点です(我が家も)。
もしかしたら‥ 前述までの当記事の内容を読んで、“誤解” をされている方もいらっしゃるかな? とも思いましたので、その点も1つ付け加えさせておいてもらいます。
藤井家と「モンテッソーリ教育」との出会いについては、次の本に記述がありましたので、以下に引用します 。
~前略~ だが、聡太の両親は、入園前からモンテッソーリ教育に関心があったわけではない。母の裕子によれば、モンテッソーリ教育は幼稚園入園後に初めて知ったそうだ。幼稚園が自宅から近く、偶然、事前に見学した際に施設が気に入ったので、入園を決めたという。
とのことです。
藤井家の場合は、モンテッソーリ教育を受けさせようとして聡太さんを幼稚園に入園させたのでは「なく」、入園したら「たまたま」モンテッソーリ教育の核心部分(先述の引用箇所)と、元々の藤井家の教育方針が「合致していた」ということなのだと思います。
その点は我が家も同様で、僕の仕事を通じての人材教育経験で学び培った「実感」と、モンテッソーリ教育の核心部分が「合致していた」ため、
と、深く「納得をさせられた」という意味では、とても影響を受けたのでした。
その一方、我が家の場合は藤井家とは逆に(?)、近場のモンテッソーリ教育の幼稚園を見学したところ、施設の規模の割に子どもたちの人数が多く手ぜまな印象だったため、結局は別の幼稚園に通わせました(苦笑)。
その当時はまだ、聡太さんの件で「モンテッソーリ教育」が大きな脚光を浴びる前ではありましたが、当時から人気がある所ではかなりの人気があったのでした。
ちなみに、棋士・藤井聡太の師匠の杉本八段が、以下の著作で聡太さんとモンテッソーリ教育との関わりについてふれている箇所もあります(該当部分を引用します) 。
藤井人気によって、彼の通っていた幼稚園の「モンテッソーリ教育」という独自の教育方針がにわかに注目されました。子どもらの五感を適度に刺激し、暗記ではなく経験に基づいて質量や数量の感覚を養って、子どもの自主性、独立心、知的好奇心を育む方法です。
他人と同じことをすることで安心するタイプもいれば、他人とは違うことを試みたがるタイプもいます。藤井は明らかに後者なので、個性を伸ばすという意味で、その幼稚園の教育方針に合致していたように思います。
モンテッソーリ教育の家でできる部分と難しい部分
藤井聡太さんが幼少期に受けた教育の具体的な事例の1つとして、家庭でのご親族からの教育以外にも幼稚園で受けた「モンテッソーリ教育」があったという事実を知った「いま」となっては、その昔にウチの子どもを他の幼稚園に通わす選択をしたことに対しては、「よいチャンスがあったのに、もったいないことをしたな‥」という気持ちもあるのが正直なところではあります(苦笑)。
ですが、その一方、モンテッソーリ教育の重要なポイントをちゃんと押さえてさえいれば「家庭・家のみでもできる部分」があり、その点をシッカリと実践することができてさえいれば、同じような効果を得ることができることも確かであったように感じています。
(※仕事での人材教育の経験上、そのように推測していたのですが、実際に一定の成果を挙げることができたと感じています)
ただし、僕の場合は、子育て・育児経験を始める以前に仕事を通じて “たまたま” 「コーチングのメリット」にふれた経験と実績があったので、モンテッソーリ教育の重要なポイントである「見守る・観察する」という在り方を、家庭でスムーズに実践することが「できた」ともいえます。
そのような点も含めた上で、「家・家庭内でできるモンテッソーリ教育」を実践してみようかとお考えの方には、以下の書籍の一読をオススメします(※具体的な方法-例えばおもちゃの作り方や使い方などに関しては、他により実践的な書籍がありますが)。
こちらの書籍では、モンテッソーリ教育の「2つの側面」についてふれている部分がありますので、引用しておきます。
「誰にでもできること」と「専門的な養成が必要なこと」があります。
~中略~ モンテッソーリ教育の中には、対照的な二つの側面があります。一つは、誰でもすぐに実行できる側面です。もう一つは、「モンテッソーリ教具」が整った「モンテッソーリクラス」があり、そこに「モンテッソーリ教師養成」を受けた教師がいて、穏やかに丁寧に指導してくれるという、いわゆるモンテッソーリ・メソッドを実践することを標榜する側面です。~後略~
つまり、家庭で実践できる「ポイント・核」となる部分と、その核心部分の効果を更に高めるためにより高度で専門的な知識・技術が必要となる部分の、2つの側面が「ある」ということです。
同書はその点を中心に論じられているわけではありません。また、初版自体が2009年と決して新しいわけでもありません。
ですが、タイトルの通りに、モンテッソーリ教育を受けた子どもたちにどのような特徴がみられるかについては、とても慎重な姿勢をもって丁寧に書かれています。
対象となっているデータも1990年頃からのモノと新しいわけではないのですが、それ故にある意味、近年の藤井聡太効果(?)的なブームに “ヒョイ” と乗っかったような類でない分、データ元のアンケートに答えた方々の本心が “キチント” 反映されているように感じられる点も◎です。
我が家の子供が集中力を高めたアイテムも本・読書
藤井聡太さんがそうであったように、我が家の子供のあおばも、幼少時から《本・読書に夢中になって没頭している》ことがよくありました。
その状態になっている時は、いわゆる《ゾーン状態》に入っているような感じで、表情も普段と違いますし声を掛けても反応することがなかったりしていました。
こうしていま振り返ると、「あの頃(=幼少時)にあの時間(=夢中になって没頭する時間)」を数多く過ごしたことが、「いま」の高い集中力につながっているようです。
以前よりは頻度は減ってはいると思いますが、お気に入りの本を読み耽っている時などには「同じ状態」になっているコトは、「いま」でも時折り感じられます。
こうしてみてきますと、「本・読書」というのは本当に、子供の可能性を無限(∞)に広げてくれるモノであると感じます。
なお、上掲の丹羽宇一郎さんとの対談本『考えて、考えて、考える』の中の「家にある本を手当たり次第に読んでいた」との小見出し箇所には、次のような内容がありますので引用します。
丹羽 藤井さんは子どもの頃から読書家だそうですね。子どもの頃はどんな本を読んでいたか、覚えていますか?
藤井 自分では全然覚えていないので、母に聞いてみたんですが‥‥。~中略~ あとは、「おおきなポケット」(福音館書店、現在休刊)という絵本雑誌を定期購読して読んでいたそうです。
ちなみに、我が家もおばあちゃんから《絵本の定期購読》を「プレゼント」してもらって、幼少期に数年間続けて購読してました。
月に一度「絵本」が届くと、とても嬉しそうに読んでいたので、そのことも「大の本好き・読書好き」となった要因の1つだと感じています。
子供の幼少期に《絵本の定期購読》をしていたことも、藤井家と我が家の共通点の1つになります。
(※こちらは「世界の絵本」定期購読サービスの15秒のイメージ動画になります)
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高い集中力を発揮した実証結果として
こちらの画像は、当記事の冒頭でふれました、当記事を書くキッカケとなった本日の百人一首ゲーム「かにとたわむる」のプレイ結果になります。
当該画像の結果が出たゲームの内容は、表示されている下の句の札を見て、上の句の冒頭の一部の内容を出来るだけ速く選ぶという「タイムトライアル」です。
問題は全部で「20問」。
取り組んだのは最初の1回のみで、その時に20問を僅か1分ちょっとで全問正解させてしまったのでした。
例えば、普段家で百人一首の練習を何度もしているのであれば、「なかなかいい記録だね」で終わるのかもしれません。
繰り返しにはなりますが、あおばの場合は家で練習をしたりはしていなので、ほぼ授業中の短い時間だけで「覚えてしまった」ということに驚いたのでした。
その時間に、相当な集中力を発揮していたのだろうな、と。
おわりに
本日は、我が家の小学3年生の子供の「あおば」が出した百人一首ゲームの結果に驚いたことをキッカケとして、「子供の集中力を高めるコツ」について考えてみました。
その結論は以下でした。
「子供の集中力を高めるコツ」は、子供が好きなコトに没頭している時に親が適切な対応を心掛けること。
余計な介入をせず、見守っていてあげること。
それが大切なコトであり、その経験の積み重ねが後に大きく花を咲かせるのだと感じます。
プラス、早い時期に本人が「本当にコレが好き!」というもの出会える幸運に恵まれた場合には、藤井聡太さんのような “本物の天才” となることがあるのだと感じます。
その意味で、 “本物の天才”となるためには、「出会いに恵まれる」という幸運が味方をしてくれる必要はあるのだと思います。
他方、そうした「出会い」が遅くなったとしても、《高い集中力を発揮できる能力》を幼少期~小学生の内に身に付けることができていれば、その子の未来にとっての可能性はとても大きく「開かれる」はずです。
なにも、本物の天才に育つことが=子どもの幸せということでは「ない」と思いますので。
我が子が既に二冠を獲得している時点においてさえ、なお大学進学を望んでいたらしい藤井聡太さんのお母さまもきっと、彼が幼かった頃は同じように考えていたのだろうと思います。
放任ではなく「見守る」。
我が家的にいえば、子供ファースト。
親のその姿勢が、子どもの集中力の高める「コツ」のようであります。
最後にもう一言加えれば、単に “集中力” といった場合は、大人になってからも例えば瞑想・マインドフルネスなどの鍛錬法で鍛えるコトも可能です。
ですが‥ 大人になってからでは、脳内のネットワーク構造そのものを変えることは残念ながらできないようです。
であれば、親としては子供の『没頭力』を育むことにつながる「見守る姿勢」を保つ努力・教育姿勢を取り続けるに越したことはありません。
乳児~幼児~小学生の子どもを持つ親の皆さん、一緒に頑張っていきましょう!
放任ではなく「見守る」。放任と「見守る」の違いは?。そのことを(その点も含め)、当ブログでは《子育てコーチング》と称してこれまでも度々、紹介をしてきています。
ご興味のある方は、当ブログページの右側部分にある『演題一覧(タグ一覧)』の中の コーチング のタグをクリックいただくと、「関連記事」の一覧が表示されます。
よかったら、併せてご覧ください。
藤井聡太さんについての関連記事もあります。
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