【あ劇場©】へようこそ。
本日の晩婚パパの《コーチング的育児実録》の演題は【先取り学習の弊害は避けられる!?小学3年生の子どもの自己判断からの学び】です。
本日は、我が家の小学3年生の子どもの「あおば」からとても興味深い話しを聞きました。
あおばは「週に1回」、地区の教育委員会が主催している“勉強&遊びの教室”の習い事に通っています。
そちらの教室では、《タブレット学習教材を用いた無学年制の先取り学習》をすることができます。
小2の頃は、国語の先取り学習をよくしていたイメージがあったのですが、最近は主に「理科」の先取り学習をしているようです。
そこで、最近は「なぜ理科を学習しているのか?」を尋ねたところ、その返答が実に興味深い内容なのでした。
先取り学習の弊害・デメリットとメリットは表裏一体?
当記事はタイトルを、『先取り学習の弊害は避けられる!?小3の子どもの自己判断からの学び』としました。
その【実体験に基づく結論】からいいますと「避けることは可能!」になります。
ただし、その弊害を避けるに際しては、1人ひとりの子どもの特性も関わってくると思いますし、それ以上に親御さんの《先取り学習に対する考え方》がその成否を大きく左右するであろうと感じます。
先取り学習については、ネット上でも様々な賛否両論の意見が飛び交っているようですが、それらの意見は同じ内容を表裏のどちら側からみたかによって別れる(だけの)面もあるように感じられます。
そこでまずは、《先取り学習の弊害・デメリットおよびメリット》についての情報を確認してみたいと思います。
情報収集にあたっては、「Googleでの複数キーワード検索」を用いました。
『先取り学習 弊害』と、Googleで複数ワードでの検索をしてみると、次のような 【強調スニペット】 での表示がされますので、引用します。
4.苦手意識まで先取りしてしまう
先取り学習では当然、本来学ぶ学習内容よりも難しい学習をすることになります。 また、前の単元が正確に理解できていないと理解できない単元もでてきます。 例えば、分詞や受動能動態を正確に理解していないまま分詞構文を理解することなど不可能です。
引用内容出典先:先取り教育のメリットは?何に注意すればいいの?
そして、上掲サイトのリンクページにアクセスしますと、以下のような《先取り学習のメリット&デメリット》の内容がありますので、その一部を抜粋・引用します。
先取り教育のメリット部分の内容より
当引用部分は、リストの見出し部分のみを抜粋した内容になります。
(※当該情報元のページの見出し部分の下にはそれぞれ、詳細情報が掲載されています)
- 授業を簡単に感じる
- 自信がもてる
- 興味があることを好きなだけ出来る
- 記憶に定着しやすくなる
先取り教育のデメリット部分の内容より
当引用部分も上掲の「メリット部分」同様、リストの見出し部分のみを抜粋した内容になります。
(※当該情報元のページの見出し部分の下にはそれぞれ、詳細情報が掲載されています)
- やり方が間違っていると時間の無駄に
- 中途半端になる
- 授業態度が悪くなる
- 苦手意識まで先取りしてしまう
なお、上掲のメリット内容とデメリット内容のリストは、それぞれ情報元サイトの掲載順に準じています。
その掲載順ですと項番が異なるのですが、よく見てみますと、同じコトを反対に語っている内容があることに気づきます。
例えば、先取り学習をすると「学校の授業」に対してはどのような影響が出る傾向があるかについての内容をみてみます。
すると、メリットの観点から挙げれば(1)となっています。
反対に、デメリットの観点からみれば(3)となっています。
同様に、先取り学習をした場合の「子どもへの影響」については、以下のような形となっています。
メリットの観点から挙げれば(2)となり。
デメリットの観点からみれば(4)となる。
メリットの観点の(3)とデメリットの観点の(2)も、同じ関係性に「ある」といえます。
つまりは、「先取り学習のメリットとデメリットは表裏一体のモノである」というコトを示していると思います。
その点を踏まえると、結論的には以下のようになるのではないでしょうか。
と。
なお、上で検証をした《先取り学習のメリット・デメリット》の内容は、情報引用元のサイト以外の他の多くのサイトでもほぼ同じような内容が取り上げられています。
我が家の小学3年生の子どもの先取り学習の状況より
当記事の冒頭でも簡単にふれたように、我が家の取り組んでいる「先取り学習」の状況は、基本的に週に1回の習い事的な教室においてです。
そちらの教室では、《タブレット学習教材を用いた無学年制の先取り学習》ができるわけですが、何を学習するかは子どもたち1人ひとりが「自分で決めて自由に行っている」のがポイントです。
つまり、教室の方針としては、先取り学習をしてもいいし、現在の自分の学年の学習をしてもいいし、以前の学年の復習をしてもいいという、とても「自由度の高い」スタイルを取られています。
ウチの小学3年生の子どものあおばは、最近は自ら「理科」の先取り学習を選んで行っています。
少し前までは小4の内容をやっていて、現在は小5の内容を。
そして時には、中学の内容も「どんなものかな?」という感じでやってみたりする時もあるようです(笑)。
そのような背景があった上で本日、僕はあおばに次のような質問をしてみたのでした。
算数とかはしないの?
と。
すると、あおばからは次のような返答があったのでした。
と。
その答えを聞いて次のように感じて、僕は「安心」したのでした。
「そっか、その時々の自分の興味に合ったモノをやっているんだな」と。
そして、その点は次のように捉えることも「できるのではないか?」とも感じました。
と。
と、感じる方も結構多いのではないかと思います。
ですが、子どものことをキチンと観察していると「気づく」ことがあります。
それは以下の点です。
自分自身の「身体の声」
に敏感である
この点については、「身体の声」を「内なる声」と言い換えてもよいと思います。
子どもたちは、「自分の欲求」にとても素直です。
その点については、異論がある方はいないのではないでしょうか(笑)。
もちろん、その欲求の全てを肯定的に捉えてよいわけではありませんが、子どもは大人程妙に計算高くはないので(苦笑)、基本的には肯定的に捉えて問題ないはずです。
その点を鑑みれば、先取り学習の進行の度合いを子ども自身の判断に委ねれば間違いはないのではないかと感じるのでした。
おわりに
この観点で情報を集めてみると、「弊害あり」の事例としてよく取り上げられるているのは「公文式のケース」でした。
その一方、東大生の3割は公文式学習の経験者との情報もありました。
その点をフラットに捉えれば、公文式と相性がいいタイプの子どもにはその効果が高い一方、相性がよくない場合には弊害となるケースも結構あるよう、ということになるのではないでしょうか。
そしてどうも、弊害が現れてしまったケースは、子ども本人の問題というより、周囲の大人達の対応のほうに問題があったように見受けられます。
個人的には、そうした情報収集の「傾向結果」と、本日のウチの子どもの発言という「実体験の結果」には一致する部分がかなり「ある」と感じます。
先取り学習や早期学習が子どもに弊害をもたらす場合のパターンというのは、ティーチング的に周りの大人達が自分達の見方を一方的に「子どもに押し付けてしまっている」ケースなのだと感じます。
であれば、コーチング的な観点に立って、子どものことを本人の目線でもってよく観察していけば、先取り学習の弊害を避けることは十分に可能なはずです。
本日の我が家の子どもの言葉は、そのコトをシッカリと教えてくれていたと感じます。
とてもいい話しを聞かせてくれてありがとう、あおば。